星めぐりの道具箱

望遠鏡作り、双眼鏡、惑星撮影など

2022-01-01から1年間の記事一覧

赤道儀プラットホームの改造

赤道儀プラットホームですが使ってみると赤緯のずれが大きく、緯度の設定がずれているように感じました。回転中心の位置を概略確認すると緯度が45°~50°位に対応? 北側のセグメントの形状を変えれば藤沢市の緯度35°に対応できそうなので改造することにしま…

2022/12/7、12/8 火星

この秋は家の都合でほとんど撮影ができませんでした。火星の衝が12月8日で久しぶりに撮りましたが既に冬のお天気で残念ながら気流はボケボケでした。 2022-12-07-1324_6 (UT) Seeing: 3/10 Trans:3/5 CM12.2° Dia:17.06" 24” (610mm) f4 Newtonian (Dobsonia…

虚空の如くなる心 宇宙の絶景を求めて

昨日、新宿で開催されている山野泰照氏の天体写真展「虚空の如くなる心」に行ってきました。一昨年の夏にも開催されましたが今回はニコンプラザ東京のTHE GALLERY 企画展で11月29日(火)~2022年12月12日までの開催です。 NGC891はフィルターを組み合わせご…

2022/9/26 土星、木星、火星

9月26日は前日から晴れて風も弱く安定した天候なので夕方から24インチをセット、土星、木星、そして夜中に火星を撮りました。 2022-09-26-1225_0 (UT) Seeing: 6/10 Trans:3/5 CM I 252.3° CM II 111.8° CM III 110.5° 24” (610mm) f4 Newtonian (Dobsonian)…

木星の衛星(9月13日)

このところ台風が続き9月13日以降は撮影ができませんでした。今日は9月13日に撮影した動画から木星の画像を処理し直してみました。 ガリレオ・ガリレイが発見し、天動説を否定することにもなった木星の4大衛星は、古くは食現象の時刻予報が航海での経度の…

2022/9/13  木星、土星

9月13日は蒸し暑く風のない気流の良さそうなお天気でした。雲がありましたが雲間からと思い夕方から24インチを組み立てました。 雲のきれたところでまず土星を撮影しました。透明度はよくありません。眼視で800倍近く(ニコンNAV-5SW+EiC-16)にしてもそれ…

硝子玉の中の宇宙

昨日、さいか屋藤沢店でノグチ ミエコ展、「Reborn」(再生)を見学してきました。ノグチ ミエコさんは宇宙や自然への思いを込めた硝子工芸作品を作られています。今回は閉塞感のあるこの数年間から不死鳥のように蘇る願いを込めた作品展とのことで100点ほど…

24インチで惑星撮影

やっと24インチドブソニアンで土星と木星の初撮影をしました。まずアイピース(ニコンNAV-5SW)480倍で土星を観察。18インチと比べて色が濃く、明るくシャープに見えます。薄く透き通ったC環(ちりめん環)もよく見えました。重い大きいと問題もありますがこ…

赤経駆動ローラー

赤道儀プラットホームに製品として取り付けられていた赤経駆動ローラーは、アルミ合金製の外径Φ12mmのものでした。これが円弧状の相手部品(これもアルミ合金製で厚さ8mm)に接して摩擦力で駆動するものです。当初18インチドブソニアンを載せて使った際には…

FireCapture2.7.1の画面設定

惑星撮影にはFireCaptureを以前から使っていますが、年末に買い替えたパソコンに昨夜FIreCapture2.7.1をダウンロードしました。以前2.7のβ版を古いパソコンに入れた際にFlipX,YとDebayerを含む「Options」の表示が左側の表示欄から消えていて表示するのに苦…

2022/7/30 惑星写真

ものすごい暑さが続いています。24インチで初撮影したいのですが、赤経駆動のローラーがスリップして正常に動きません。これを直すまでは18インチドブでと思い今シーズン初の惑星写真です。月惑星研究会の掲載写真をみると神奈川の気流はかなり良かったよう…

宇宙朝顔、この夏も咲きました

今年も山崎直子の宇宙朝顔が咲きました。今年は肥料を十分入れたせいか、色に 深みが出てきれいに感じます。

赤道儀プラットホーム、赤緯微動の軸受け

予想外の早い梅雨明け、その後の戻り梅雨と安定しないお天気が続いています。気流が安定した日もあり、早く撮影準備と焦りますがまだ製作中です。赤緯微動の軸受け、写真のような球面軸受けを作りました。18インチ用では円筒にしましたが、プラットホームが…

トラス鏡筒の覆い

トラス鏡筒の遮光とミラー保護のための覆い(Light shroud)ですが、米国のメーカー(Shrouds by Heather)に製作してもらいました。色付きのものも面白いのですが黒い布地が内側で外側に色付きの素材の二重構造になり倍の重さになるとのことなのでやめまし…

星の村天文台星まつり

福島県田村市の星の村天文台、星まつり。天文イベント、この2年はコロナウイルスのため中止がほとんどですが、久しぶりで行ってきました。田村市の星まつりは初めてです。天文台は小高い山の上にありました。神奈川から往路は圏央道→東北道経由で6時間近く…

赤道儀プラットホーム、赤緯微動の追加

ドブソニアン望遠鏡で惑星写真を撮影するには数分程度の動画を撮影し画像処理して一枚の画像を仕上げます。その際に赤緯方向に惑星がずれなければ問題はないのですが、プラットホーム自体の精度、風や軟な家の構造などでどうしても微妙なずれは起こりがちで…

木彫りのマリア像

天文関連ではありませんが、5月8日の新聞に「彫り続けて40年マリア像長崎へ」の記事がありました。彫刻家の親松(おやまつ)英治さんが島原の乱の犠牲者の慰霊のために作られたとのことです。製作しているアトリエで見られるのは今回の公開が最後とあり40年…

NASAのコーヒーカップ

甥夫婦が米国から帰りヒューストンのNASA見学のお土産にコーヒーカップとコーヒーをいただきました。宇宙旅行も身近になってきそうですが庶民には手が届きそうにありません。おいしいコーヒーをこのカップで飲んで宇宙旅行気分を味わいたいと思います。 月面…

赤道儀プラットホームの改造、赤経駆動モーター

赤道儀プラットホーム(equatorial platform)と書きましたがポンセマウント(Poncet mount)とも呼ばれます。経緯台方式のドブソニアン望遠鏡で赤道儀として天体の動きを追尾するために用います。フランスのアマチュア天文家Adrien Poncetさんが発明したの…

いすゞプラザ見学

先月末にいすゞプラザ(藤沢市)を見学してきました。これまでも訪れたことはあったのですが、今回はアッソ・ディ・フィオーリ(Asso di Fiori)が展示されているので是非見たかったのです。アッソ・ディ・フィオーリは1981年に発売されたピアッツアの試作車…

金属部品の塗装と月面撮影

副鏡ケージとフォーカサー取り付け部などアルミ部品の内面とアルマイトのかかっていない外面を塗装しました。下地処理はジフで簡単に洗った程度ですが密着性が良くなくマスキングテープを剥がすと剥がれてしまうところもあります。塗装は難しい!、塗料とし…

低摩擦の素材

高度軸と方位軸の回転の重さですが、塗装面(オスモカラーのカウンタートップオイル、原料は天然のオイルとワックス)の滑りがよいのでテフロン板と塗装面の組み合わせで試してみようと思っていました(18インチでは方位軸;テフロン板/ステンレス板、高度軸…

光軸ずれの確認

昨夜、スパイダーの羽根の厚さを1.2mmに増したので姿勢差による光軸ずれがどの程度か確認しました。 高度20°程度 高度80°程度 羽根の厚さ0.3mmの場合よりもずれは大幅に小さくなりました。微妙なずれはあります。フォーカサー取り付け部にかかる負荷の方向が…

スパイダー羽根の作り直し

1月2日のファーストライトの記事に記しましたが、高度角を変えた際に厚さ0.3mmのスパイダーの羽根で光軸ずれが生じたので羽根を作り直しました。厚さは1.2mm(材料SUS304)にしました。梁のたわみ量、ねじれ角はその厚さの3乗に反比例するのでずれの原因がス…

副鏡オフセット量

副鏡の配置ですが、周辺光量を配慮し図のように副鏡の中心(楕円の中心)を主鏡の光軸から少しずらした配置にしました。現状のオフセット量は7.5mmで製作しています。望遠鏡製作の本やネット上には参考になる計算式がいくつか載っていますが、望遠鏡製作のバ…

主鏡側面の押さえ

主鏡側面の押さえですが、フェルト付きのアジャスターボルトを取り付けていました。ネジと一緒に回ってしまうのと厚さがあってケーブルで吊る側の2カ所には設けられないのでチャンネル材にコルク板を貼って回り止め構造にしたものを自作しました。組立・輸…

ファインダーの取り付け

ファインダーには18インチドブソニアンで使っている 8x50mm 正立像のものを流用します。鏡筒が丸筒だと都合良く傾くのですが、フォーカサーボードに取り付ける際にそのままだと接眼部と重なってしまうので30°傾けるための台座を作りました。ファインダーを…

ファーストライト

明けましておめでとうございます。昨年末のクリスマスには米国のジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡 (James Webb Space Telescope)の打ち上げが成功しました。これからサンシールドの展開、口径6.5mの主鏡の展開など複雑な工程が続きますが、どんな新しい発見…