2020-01-01から1年間の記事一覧
12月21日~12月22日に木星と土星が大接近しました。高倍率の望遠鏡の視野の中に2惑星が並んで観察できるような大接近は1226年以来とのことです。とは言うものの1226年にはまだ望遠鏡は無かったので今回が人類史で初めての機会ということになります。そんな訳…
12月17日は、月と木星、土星が接近しました。群青色の黄昏が残っている間に撮りたかったのですがなかなか雲がどいてくれず暗くなってやっと晴れ間が広がりました。 2020-12-17-17-56(JST) 180mmの望遠レンズですが、よく見ると木星と土星の衛星が写ってい…
年末が近くなり強烈なジェット気流が上空を流れています。晴れる日も多いのですが望遠鏡で見る火星はぼやけた雪だるまのようです。12月12日は少し気流が良さそうだったので流れてくる雲の合間から火星を撮りました。赤外画像にキムメリア人の海の下に伸びる…
2年前の2018年の夏の火星接近の際には火星全体がダストストームに覆われて模様が見えない状況が続きましたが今年は大きなダストストームの発生が無く模様が良く見えていました。ところが11月5日にダストストームが発生しその後徐々に広がってきました。 11…
紅葉が美しい季節です。火星の撮影では動画を撮影し画像処理で静止画に仕上げるのですが、色は主にRegistax6のRGB Balanceで調整しています。その際にできるだけ目で見た色に近づけるようにしますが最後は好みの色にします。火星を見ていると柿と、紅葉した…
11月5日は良く晴れました。速いジェット気流が上空を流れていますが、思いのほか良い気流でした。10月12日に見えていた太陽湖がまた見えてきました。 もっと早い時間から撮れるとよかったのですが、その後の情報でオーロラ湾の北にダストストームによると思…
火星の視直径ですが11月になりついに20秒角を下回ってしまいました。10月25日から10月31日の間に撮った写真になります。 10月25日(日)は夕方土星、木星を見ると意外に良く見えました。風もそれほどなくまずまずの画像が撮れました。 大シルチスが真正面に…
果物のおいしい季節です。もういちじくは終わる頃ですが、今年もいちじくの甘露煮を作りました。少し硬めのいちじくが形くずれしないのでよいと言われます(秋田では西洋いちじくと呼んでいました)。スーパーで売られているものでもおいしくできます。今年…
10月12日以降晴れ間がなかったのですが10月20日は朝からよく晴れました。少し暖かかったので気流が良いことを期待しましたが既に秋の気候なのか火星像はぼやけたり、ブルブル震えたり安定しませんでした。 小口径の望遠鏡でも目立つ模様の大シルチスや子午線…
10月12日は夕方晴れ間が広がり望遠鏡をセットすると木星と土星が良く見えました。この季節にしては気流が安定しています。その後すぐに曇ってしまいましたが23時頃から晴れ間が広がってきました。火星の高度は高くなり視野導入のためにアイピースを覗くため…
10月6日に火星の最接近を迎えました。視直径は22.6秒角まで大きくなっています。火星世界の季節は南半球が夏至を少し過ぎた頃、北半球は冬至を過ぎた頃で南極冠は小さくなっています(写真は望遠鏡で見る逆さまの像と同じに火星の南極を上にしています)。 1…
10月1日は久しぶりで快晴になり、中秋の名月も東の空から登ってきました。風もなく18インチドブソニアンで夕方から木星と、火星を撮りました。木星は大赤斑がかろうじてまだ端に見えていますが気流がボヤボヤでした。 2020-10-01-0943_9-UT このあと東の空か…
副鏡ケージの仮組をしました。剛性が気になりますが組みあがるとがっしりとしています。副鏡スパイダーの羽根は厚さ0.3mmのステンレス板で張力を掛けて張ってみました。副鏡ホルダーはしっかり固定されました。 7月7日の記事に書いた鏡筒軸回りの剛性が高い…
9月に入ってから不安定なお天気が続き曇る日が続きました。9月21日は夕方から晴れ間が広がり久しぶりで木星を撮りました。衛星イオの影が木星の本体にかかっていて少し離れてイオも見えました。10分ほど間隔を設けた写真を立体視用に並べました。衛星が浮…
8月は暑さでほとんど工作ができませんでしたがやっと涼しくなりました。フォーカサー取り付け部の製作を始めました。 長さは360mm、幅は146mmの板構造です。2mm厚のアルミ板を裏側からアングル材(30×30×t2、25×25×t2)で補強しました。フォーカサーの取り…
長い梅雨の後は日照りの連続で厳しい夏になりました。木星の撮影は風のない日が少なく満足にはできませんでしたが、8月30日になんとか風の合間で高解像の撮影ができました。この頃気流が良い日が多く眼視では細かな模様が良く見えました。風が無ければもう少…
8月23日に新宿で開催されている山野泰照氏の天体写真展「虚空の如くなる心」に行ってきました。久しぶりの新宿です。新宿センタービル内のリコーイメージングスクエア東京で8月20日~9月7日まで開催されており20点ほどの作品が展示されています。山野さんか…
梅雨がやっと明けた後、この夏はものすごく暑い日が続いています。8月15日の夜は風もなく気流が比較的落ち着いていました。木星と土星そして夜半過ぎに火星を撮影しました。 撮影初めて数分間は気流が安定していました。 土星のエンケの間隙、650倍まで倍率…
長い長い梅雨が明けやっと惑星の撮影ができるようになりましたが、まだすっきりした晴れには恵まれません。雲が出たり風があったりで、気流も安定しません。 黒いのは衛星イオの影です。画面で少し左側の明るいのがイオの本体です。 この夜は風が収まらず、…
スパイダーの仮組をしました。張力を掛けていないのでふわふわと振動します。羽根の先端の金物はアルミアングル材(25×25×t4)、アルミ平角棒(幅15、厚さ2mm)から作りました。四箇所の先端金物にはM4ねじ穴2箇所をタップ加工して副鏡ケージからボルトで張…
話題のネオワイズ彗星ですが、神奈川ではこのところ星空をほとんど拝めない日がひと月近く続いています。昨夜は久しぶりに晴れ間が出そうな予報になりました。富士山方面、三浦半島方面など考えましたが雲も出そうです。結局自宅のベランダから雲の合間に、…
副鏡のスパイダーですが、下図のような配置が考えられます。すばる望遠鏡では赤外線観測の際に副鏡を振動させる必要から鏡筒軸回りの剛性の高い左側に示す配置を採用しているようです。スパイダー羽根をできるだけ薄くするほうが羽根による回折像を目立たな…
副鏡部を支えるトラスは8本のパイプでの構成で独立したトラス部として組み立てられるようにしたいと考えています。下部のトラス枠を作っています。4mm厚のアルミアングル材(A6063、40×40×t4)とアルミの平角棒(幅50、厚さ4mm)による部品をM4ねじで組み立…
近所の公園にいろいろなアジサイの花が咲いています。日を追って色や形が微妙に変化します。ガクアジサイの中心部にある蕾とその周辺の青い花からは散開星団や球状星団、散光星雲が想像され、美しい小宇宙のようです。アジサイは日本原産でガクアジサイが原…
27点フローティング支持の三角板はPlopの解析データから図面を描き、加工会社に依頼しました。3枚の三角板を保持連結するベースの三角板は厚さ8mm,、その上に載る外縁と内縁の三角板は厚さ5mmで全てアルミ合金板(A5052)から削り出して黒アルマイト処理し…
ミラーボックスをどのような材質で作るかですが、18インチドブソニアンでは18mm厚の合板で外寸、☐540mmの木枠を採用。24インチでは外寸、☐736mmと大型化したので木枠に加えてアルミのアングル材(40×40×t3)で補強します。フローティング支持の3か所の調整…
梅雨も近づいて、Windyで気流の予想を見たところ安定していそうに思い撮影しました。気流は木星、火星ともブヨブヨになる時もあり細かな模様は見えませんでした。土星のカシニの間隙もはっきり見えないほどです。5月30日03時(JST)のWindy画像です。上空の5…
午前3時少し前に起きて火星、木星の順番で撮影しました。火星は気流が安定しないのでピントの山がつかめませんでした。木星の大赤斑は端に少し顔を出しました。このところ少しずつ小さくなってきているとのことです。もう少し気流が安定してくると良いので…
David Lewisさんが作られたPlopという解析ソフトが公開されています。各種の支持方法と部品製作に必要な具体的な配置寸法を計算することができありがたいです。 Plop Plopを使用して24インチ主鏡の光軸方向背面からのフローテーション支持を以下の仕様で解析…
そろそろ気流も安定する頃と思い今年初めて惑星を撮影しました。夜中の3時少し前に起きるのはきついです。木星、土星、火星が東から東南の空に見えていました。風はほとんどありませんが、気流は期待したほど良くはありません。 火星はまだ東の空に低く火星…