星めぐりの道具箱

望遠鏡作り、双眼鏡、惑星撮影など

火星の砂嵐

2年前の2018年の夏の火星接近の際には火星全体がダストストームに覆われて模様が見えない状況が続きましたが今年は大きなダストストームの発生が無く模様が良く見えていました。ところが11月5日にダストストームが発生しその後徐々に広がってきました。

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11月13日の画像では砂嵐がマリネリス渓谷を埋める状況が見えます。

その後、月惑星研究会のレポートによると11月5日のダストストームは小規模なもので、大規模なものは、11月11日に発生しそれがマリネリス渓谷を埋め南半球に大きく広がるものになったとのことです。(12月1日追記)

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 11月21日は冬型の気圧配置のため気流の状態がひどくなりぼやけた画像しか撮れませんでしたが砂嵐が広範囲に広がってきたのがわかります。10月12日には火星の視直径は22.4秒角あったのですが11月21日には16.3秒角とずいぶん小さくなってしまいました。