星めぐりの道具箱

望遠鏡作り、双眼鏡、惑星撮影など

2023-01-01から1年間の記事一覧

赤道儀プラットホームの修正

昨年の12月に赤道儀プラットホームの北側セグメントを改造する記事を書きました。その後、惑星の追尾に使用していますが赤緯のずれが大きすぎます。原因がよくわからなかったのですが、寸法の間違いに気が付いたのでセグメント形状を再修正しました。 もう一…

2023/10/30~11/3 土星と木星、絞りの効果

10月30日から11月3日まで晴れの暖かい日が続きました。気流の状態は夏のように安定していませんが、衝に近い木星を撮影できました。視直径49秒ほどの大きな木星が見られます。大気の状態によっては、位相の揃った光束のスケールは20cm程度で小口径のほうが良…

2023/10/25 木星、偏心絞りの効果

秋になり夏のような安定した気流ではありません。24インチドブソニアンで撮った木星もボヤボヤです。しかし同じ神奈川で30cm口径で高解像の画像を撮っている方もいます。なんとか改善できないかと偏心絞りを黒い紙で作ってみました。まず月を覗いてみました…

2023/10/16  土星、2023/10/17 木星

10月16日~17日の夜には木星の衛星ガニメデの掩蔽現象が見られるので期待しましたが、ボヤボヤの画像しか撮れませんでした。風も無く透明度は良かったので明け方まで頑張ってしまいました。 神奈川県内の近くの方は良い画像を撮られていたのでボヤボヤの気流…

2023/9/25 土星、木星

まだ夏の安定した気流が残っていないかと期待して望遠鏡を組み立てました。眼視でカシニの間隙は見えますがボケボケの気流でした。 Saturn 2023-09-25-1348_9 (UT) Seeing: 3/10 Trans:3/5 CM I 176.0° CM II 156.4° CM III 76.0° 24” (610mm) f4 Newtonian …

2023/9/14、9/17 土星、木星

9月14日の南東の空に5mmのアイピース(480倍)で見た土星はかなり安定した気流でよく見えました。その後雲が出てしまい西に移って撮影した頃には気流が劣化していました。 Saturn 2023-09-13-1510_9 (UT) Seeing: 7/10 Trans:2/5 CM I 172.2° CM II 178.3° …

2023/8/26、9/2 土星、木星

この8月は異常の暑さで気流の良い日が多かったのですが、なにかと都合がつかず、やっと撮影ができました。8月28日の夕方は曇りで、夜には晴れてきましたが結局準備できませんでした。翌日の01時45分(JST)に木星の北極地方に閃光が観測されて話題です。観…

胎内星まつり 2023

新型コロナのために中止されていた胎内星まつりが4年ぶりに開催され、8月19日~8月20日に行ってきました。 胎内星まつり2023案内パンフレットから 新潟駅はものすごい暑さ、8月19日午後に会場に向かうと青空に雄大な積乱雲が広がっています。 目立ったのは中…

2023/7/30 土星、木星

梅雨も明けこのところ晴天とものすごい暑さが続いています。気流も安定していて撮影と思っていたのですが、やっと撮ることができました。 Saturn 2023-07-29-1824_3 (UT) Seeing: 7/10 Trans:3/5 CM I 324.5° CM II 12.1° CM III 1.4° 24” (610mm) f4 Newton…

2023/7/17、7/18 土星、木星

梅雨明け宣言はまだありませんが、ものすごい暑さです。7月17日と18日の明け方、暗いうちに起きて土星とこの夏初めての木星を撮りました。 Saturn 2023-07-16-1854_1 (UT) Seeing: 8/10 Trans:4/5 CM I 164.8° CM II 271.7° CM III 276.7° 24” (610mm) f4 Ne…

2023/6/18 梅雨の晴れ間の土星

梅雨の晴れ間に今年初めての土星です。夜中の3時に起きました。4時には薄明が始まりました。眼視ではカシニの間隙がはっきり見えないくらいの気流でしたが近赤外の画像ではしっかり写りました。 2023-06-17-1848_8 (UT) Seeing: 5/10 Trans:2/5 CM I 154.5…

天の川

アジサイの季節になりました。一昨日大船フラワーセンターで「日本の自生アジサイ展」を見てきました。アジサイは日本原産ですが、ヤマアジサイと呼ばれる野生のアジサイが多くあるのは知りませんでした。 「天の川」 いろいろな色合い、形のアジサイを楽し…

副鏡ケージの遮光

副鏡ケージの遮光ですが、これまで簡易な遮光板を接眼部の反対側に取り付けて遮光していました。これで惑星撮影はできていたのですが、鏡筒を上に向けた姿勢で脚立にのり大きな主鏡を上から覗くとアイピースなど落下させて主鏡を傷めないか気になります。コ…

トラス支柱の黒色化

24インチ望遠鏡のアルミパイプのトラス支柱ですが、反射光が像のコントラストを低下させていないか気になります。黒い熱収縮チューブを被せることにしました。少し重くなりますが持った際の感触が冷たくないのとぶつけた際のガチガチ音も小さくなりそうに思…

WinJUPOSによる衛星のデローテーション

自転により回転していく惑星の画像を巻き戻して重ね合わせることができるWinJUPOSは高解像の画像作りにはとてもありがたいソフトです。惑星の衛星のデローテーションにはこれまで対応していなかったのでどうしても衛星はずれてしまいました。最近これができ…