星めぐりの道具箱

望遠鏡作り、双眼鏡、惑星撮影など

赤道儀プラットホームの改造

赤道儀プラットホームですが使ってみると赤緯のずれが大きく、緯度の設定がずれているように感じました。回転中心の位置を概略確認すると緯度が45°~50°位に対応? 北側のセグメントの形状を変えれば藤沢市の緯度35°に対応できそうなので改造することにしました。このプラットホームの北側セグメントは垂直方向の荷重を受ける構造になっていてネットで調べるとVNS (Vertical North Segments) )と呼ばれるタイプです。セグメントの形状ですが極軸を中心に回る円弧を地面に垂直方向の2次元の形状(R726mm程度に曲がっています)に展開する必要があります。

南側支持点と北側の東西のローラー間の寸法を測り、これを元に35°傾いた円弧の半径を決定しました。図の寸法を元に計算すると半径Rは491.2mmになりました。3次元作図ソフトを使うと正確な形状を作れると思いますが、セグメントの形状はR491.2mmの円弧を斜めに投影した楕円になると考え、パソコンを使って楕円を作図してテンプレートを作りこれを写して合板で作りました。

 

厚さ5.5mmのシナ合板2枚を貼り合わせて作りました。蒸し器で蒸気を当てて湿らせ元のアルミ合金製のセグメントに当てて曲げました(蒸しすぎると合板の接着層が剥がれてきます)。

その後2枚を接着、塗装して完成です。元のものに比べてRは小さくなっています。

木製ですが、ウレタンローラーとの相性は滑りがなく良好です。追尾の赤緯のずれは少し改善されましたがまだ残っています。極軸合わせを正確にはしていないのでもう少し検討します。ローラーに垂直に負荷がかかる点は有利ですがVNSタイプはセグメント形状が複雑なので単純な円弧状セグメントのタイプに比べ追尾精度を出すのが難しそうです。

2022/12/7、12/8 火星

この秋は家の都合でほとんど撮影ができませんでした。火星の衝が12月8日で久しぶりに撮りましたが既に冬のお天気で残念ながら気流はボケボケでした。

2022-12-07-1324_6 (UT)  Seeing: 3/10   Trans:3/5     CM12.2°  Dia:17.06"

24” (610mm) f4 Newtonian (Dobsonian) 5x Powermate  ZWO ASI585MC  ADC  (with Baader UV/ IR cut filter)     7.6 ms, 60sec , 50% frames (2596 frames) stack

2022-12-08-1141_9 (UT)  Seeing: 3/10   Trans:2/5     CM338.3°  Dia:17.02"

24” (610mm) f4 Newtonian (Dobsonian) 5x Powermate  ZWO ASI462MC  ADC  (with Baader UV/ IR cut filter)     10.5 ms, 60sec , 50% frames (5666 frames) stack

2022-12-08-1156_2 (UT)  Seeing: 3/10   Trans:2/5     CM341.8°  Dia:17.02"

24” (610mm) f4 Newtonian (Dobsonian) 5x Powermate  ZWO ASI462MC  ADC  (with Baader IR-pass( 685nm) filter)     8.0 ms, 60sec , 50% frames (5371 frames) stack

 

大口径でも気流が悪いと大まかな模様しか撮れません。赤外(ASI462)は少し解像が向上しました。

 

虚空の如くなる心 宇宙の絶景を求めて

昨日、新宿で開催されている山野泰照氏の天体写真展「虚空の如くなる心」に行ってきました。一昨年の夏にも開催されましたが今回はニコンプラザ東京のTHE GALLERY 企画展で11月29日(火)~2022年12月12日までの開催です。

NGC891はフィルターを組み合わせご自宅での撮影です。

網状星雲が町中でここまで写せるのですね。

月の写真は何れも解像力がすごい!、一昨年はモザイクで何枚もの画像を組み合わせて作られたものでしたが今回はフルサイズカメラ(ニコン Z7)と画像処理により高解像の自然な見え味です。

宇宙船で月旅行の雰囲気です。

室戸岬で撮影された南の空の天の川

ニコンプラザ内ではニコンの双眼鏡を試すことができます。


大型モニターでは動画での星景写真や惑星、月旅行なども見せていただきました。モニターを片目で見ると立体感がでるとのこと、天体は無限遠なので奥の深いお話です。
星野や星雲、星団の写真は自分では撮りませんが最新の画像処理(半分は理解できない)や機材のお話を聞くことができ楽しい時間でした。

 

 

 

2022/9/26 土星、木星、火星

9月26日は前日から晴れて風も弱く安定した天候なので夕方から24インチをセット、土星木星、そして夜中に火星を撮りました。

 2022-09-26-1225_0 (UT)  Seeing: 6/10   Trans:3/5  CM I 252.3° CM II 111.8° CM III 110.5°  24” (610mm) f4 Newtonian (Dobsonian)  5x Powermate ZWO ASI462MC  ADC  (with Baader UV/ IR cut filter)  10.1 ms, 60sec x4, 30%frames stack (derotation 4 images) 

 

2022-09-26-1439_9 (UT)  Seeing: 7-8/10   Trans:3/5     CMⅠ 41.7° CM II 17.7° CM III 308.3°

 5x Powermate  ZWO ASI585MC  (with Baader UV/ IR cut filter)     20.3 ms, 60sec x1, 50% frames (987 frames) stack

衛星エウロパ木星の影に半分隠れたところです。

2022-09-26-1447_2 (UT)  Seeing: 8-9/10   Trans:3/5     CMⅠ 46.2° CM II 22.2° CM III 312.7°

 5x Powermate  ZWO ASI585MC  (with Baader UV/ IR cut filter)     20.3 ms, 60sec x2, 30% frames stack (derotation 2images) 

9月27日に衝を迎える木星は南中近くなり高度も高くなりました。この時間に気流がとても安定して大赤斑の中の渦巻模様を初めて撮ることができました。パソコンのモニター上でも大赤斑の中央の赤い部分がよく見えました。

                   

                  (2022-09-26-1447_7 (UT) )

 上の写真の動画です。安定した気流でした。容量が80MBあり少し時間がかかります。

 

 2022-09-26-1827_4 (UT)    Seeing:7/10  Trans: 3/5  CM=20.3° Dia=11.6”

5x Powermate  ZWO  ASI585MC  ADC   RGB (with Baader UV/IR cut filter)   8.2ms  60sec x4 30% frames  stack     (derotation 4images) 

少し風が出てきました。夜中の3時過ぎに砂嵐が発生しているという火星を撮りました。高度が高く経緯台構造のドブソニアンでは動きが重くなります、脚立に上り降りしながら大分時間を費やしてなんとか視野に導入できました。     

木星の衛星(9月13日)

このところ台風が続き9月13日以降は撮影ができませんでした。今日は9月13日に撮影した動画から木星の画像を処理し直してみました。

ガリレオ・ガリレイが発見し、天動説を否定することにもなった木星の4大衛星は、古くは食現象の時刻予報が航海での経度の測定に用いられ、またその誤差が光速度の検出にもつながりました。

木星に近い順にイオは木星が衝の際の視直径が1.15秒(半径1815 km)、その外側を回る、エウロパは視直径が1.02秒(半径1569 km)その外側を回るガニメデが最も大きく視直径が1.82秒(半径2631 km)、さらにその外側を回るカリストは視直径が1.64秒(半径2400 km)です。

地球の衛星である月の半径は1738km、水星の半径は2439kmでガニメデはこのどちらよりも大きな衛星になります。 

2022-09-13-1402_5 (UT)  Seeing: 8/10   Trans:2/5  CM I 124.4° CM II 199.8° CM III 126.9° 

610mm f4 Newtonian (Dobsonian)  5x Powermate ZWO ASI585MC  ADC  (with Baader UV/ IR cut filter)  10.5-ms, 60sec, 50%frames stack

左側から、イオ、カリスト、ガニメデになります。大きさの違いがわかります。

 

2022-09-13-1836_0 (UT)  Seeing: 8/10   Trans:2/5  CM I 291.2° CM II 5.2° CM III 292.3° 

610mm f4 Newtonian (Dobsonian)  5x Powermate ZWO ASI585MC  ADC  (with Baader UV/ IR cut filter)  11.1-ms, 60sec, 50%frames stack

右上にガニメデが木星本体に近づいてきています。夜中に起きて撮りました。気流は良かったようですが、ピント確認を忘れてピンボケ、さらにdebayerのチェックを外すのも忘れていました。

 

ガニメデの写真の画像処理ができたので追加します。(9月24日)

元の動画にはガニメデとエウロパを撮ったのですがAS3でうまく画像処理ができませんでした。PIPPを使ってガニメデだけをオフセットして切り抜いた動画を作ったらうまくできました。

 

  2022-09-13-1358_7 (UT)       上は同時刻のWinJUPOSの画像

610mm f4 Newtonian (Dobsonian)  5x Powermate ZWO ASI585MC  ADC  (with Baader UV/ IR cut filter)  20.1-ms, 60sec, 30%frames stack

 

2022/9/13  木星、土星

9月13日は蒸し暑く風のない気流の良さそうなお天気でした。雲がありましたが雲間からと思い夕方から24インチを組み立てました。

雲のきれたところでまず土星を撮影しました。透明度はよくありません。眼視で800倍近く(ニコンNAV-5SW+EiC-16)にしてもそれほど像は乱れません。エンケの間隙はみえるような感じもありますが、もう一段気流の安定がほしいところ。

 

木星に望遠鏡を向けました。気流はさらに安定しています。衛星がブレずに丸く見えます。各衛星の大きさの違いがはっきりとわかり、表面模様の濃淡がわかります。一年に何回もない安定した気流でした。

2022-09-13-1348_5 (UT)  Seeing: 8-9/10   Trans:2/5  CM I 115.9° CM II 191.4° CM III 118.4° 

610mm f4 Newtonian (Dobsonian)  5x Powermate ZWO ASI585MC  ADC  (with Baader UV/ IR cut filter)  9.9-ms, 60sec, 30%frames stack

気流がとても安定していたのでこれまでにない高解像の画像が撮れました。上の画像はWinjuposによる合成は使わずに60秒の動画(1727枚の30%)からスタックしています。FPSは28(avg)でした。次回はもっと枚数を稼ぎたいです。衛星(イオとカリスト)も撮れました(本体と明るさが違うのでフォトショップで覆い焼をして揃えています)。

2022-09-13-1535_5 (UT)  Seeing: 8-9/10   Trans:2/5  CM I 181.2° CM II 256.0° CM III 183.1° 

610mm f4 Newtonian (Dobsonian)  5x Powermate ZWO ASI224MC  ADC  (with Baader UV/ IR cut filter)  9.3-ms, 60sec, 50%frames stack

南中近くでは赤緯のずれが小さくなんとかASI224の画角で撮影ができました。60秒の動画(3839枚の50%)からスタックしました。FPSは63(avg)です。

このあと夜中に起きて大赤斑を撮ったのですがピントの確認を忘れてピンボケ、残念。

硝子玉の中の宇宙

昨日、さいか屋藤沢店でノグチ ミエコ展、「Reborn」(再生)を見学してきました。ノグチ ミエコさんは宇宙や自然への思いを込めた硝子工芸作品を作られています。今回は閉塞感のあるこの数年間から不死鳥のように蘇る願いを込めた作品展とのことで100点ほどの作品が展示されました。その中でも宇宙を封じ込めた硝子玉に心惹かれます。

 

 

地球を作るのは一番手間がかかるそうです。

10の21乗m-092銀河

Great conjunction 2022

Great conjunction 2022

眺めていると宇宙旅行しているような不思議な感じ。

Galaxy

 

富士山や不死鳥を題材にした作品

滝を題材にした作品、古来からの日本人の滝に対する神聖な思いを形にしたもの。

このほかにもワイングラスや皿など、多くの作品が展示されていました。美しい作品を眺めて楽しいひと時を過ごしました。