星めぐりの道具箱

望遠鏡作り、双眼鏡、惑星撮影など

2026/7/9~7/10 今年初めての土星撮影

夏も近づいてきたのか気流が落ち着きそうなお天気になったので夜明けに起きて東南の空の土星を撮りました。今回は18インチドブです。7/9に撮りましたが、主鏡を固定するための押さえねじを締めつけていたままだったので歪んだ像になってしまいました。7/10には押さえねじを緩めてきれいに撮れました。

7/10の土星、もう明け方で空が少し明るくなっていました。眼視400倍ではエンケ間隙やスポークは見えません。画像処理で出てきました。

 

もう少し前から撮れるとよかったですが、gif画像でスポークの移動がわかります。

 

前日の7月9日の明け方に撮った画像、主鏡が歪んでいて失敗。眼視やモニターではそこそこ見えていたので気が付きませんでした。

 

18インチドブの主鏡支持構造ですが裏面から18点で押さえています。上から幅40mmのナイロンベルトで吊っており、左右の側面からアジャスターボルトでベルトの上から軽く押さえる構造です。組み立て運搬時には主鏡のガタつきのないように押さえているのですが、緩めるのを忘れていました。精密な鏡は豆腐のようなものと言われますが、微妙な圧迫が影響します。

主鏡の抜け止めは120°間隔で3か所、側面の押さえは左右2箇所です。

 

 

側面の押さえ、アジャスターボルト  ベルトの吊り位置調整ねじ

 

18点支持構造と光軸調整ねじ(3ヶ所)

 

木星会議、多賀大社

7月4日(土)~7月5日(日)に滋賀県のダイニックアストロパーク天究館で月惑星研究会・東亜天文学会主催の木星会議が行われ初めて参加しました。お世話いただいた関西支部の方々、天究館の方々に感謝いたします。生憎の雨模様でしたが会う機会の少ない方々との交流を深めることができました。当日は午後から研究発表があり、米原までは新幹線、乗り換えて彦根に着き、彦根駅西口まで迎えにきてくださった車で天究館に向かいました。

公共のバス便もありますがバス停からこの坂を登らないといけません。

参加者自己紹介の後は木星の近況説明があり、その後館内の見学もできました。

60cm望遠鏡の入っているドーム、

西村製作所製ニュートン/カセグレン焦点併用60cm反射望遠鏡、主鏡は苗村敬夫氏により研磨されたもの。

館内に展示されていた60cm主鏡のカセグレン焦点用の中心穴を抜いた際のガラス塊、主鏡外径621.5mm、厚さ90mm、焦点距離2997mmとあります。

木辺茂麿氏製作(マウントは西村製作所製)の31cm反射望遠鏡、すばらしい惑星像とのことです。現役で使われているそうです。

この望遠鏡の仕様ですが、木辺茂麿著「反射望遠鏡の作り方」の古い版に記載がありました。

カセ・ニュートン式で主鏡は口径31cm、焦点距離227cm(F7.3)、凸鏡は2面作られてこれを付加した場合の合成焦点距離は12.4m(引き伸ばし5.5倍)と21.6m(引き伸ばし9.5倍)とあります。鏡筒にある主鏡の蓋の近くにある穴はカセグレン焦点を側面に引き出し接眼部を取り付けるための穴のようです。

 

翌朝は館内が停電するとのことで早起きしたこともあって、近くの多賀大社にお参りに行きました。徒歩で20分ほどです。

多賀大社は古事記に出てくるそうで1300年前からの歴史があります。

境内全体図

石造りの古い橋があります。重機の無い時代にどうやって作ったのか?

多賀大社拝殿

 

翌日の発表は近くの多賀町立博物館(あけぼのパーク多賀)で行われました。

あけぼの象の化石が展示されています。多賀町では状態の良い骨が多く出土しており、約200万年前には日本にも象が生息していたとは知りませんでした。

今年前半の木星

ブログ更新と思いながら、あっという間に半年過ぎてしまいました。今年は気流の良い日が少なくほとんど撮影できませんでした。木星の合は7月29日、もうすぐです。次に撮影できるのは9月下旬でしょうか。全て18インチドブで撮っています。   

      

        1月17日 、45cmを30cmに絞ってもダメでした

 

         

             3月14日、高度は天頂近いのですが気流は良くありません

  

       

   5月12日、衛星ガニメデとエウロパ、大赤斑が少し顔を出してます。

 

     

5月25日、木星が西に傾いてきて鏡筒がベランダの手摺に当たりそうになってきました。18インチの主鏡を5月10日に清掃したので少し明るくなったかも。

2026/1/10 木星の衛星イオとその影が重なる

あけましておめでとうございます。

2026年は1月10日に木星の衝となりこの前後に木星の衛星とその影が重なるという珍しい現象が見られました。太陽-地球-木星が一直線上に並ぶそうです。日本からは衛星イオが好条件となり撮影を試みました。寒い中厚いダウンを着込んでベランダでの作業ですが雲があって風も少し出て、晴れ間待ち含めて2時間ほどの作業は厳しかったです。ぼやけた冬の気流のため眼視(約400倍)では大赤斑と縞二本くらいしかわかりません。口径をΦ300mmに絞ってパソコン画面上で衛星の影を確認できました。次は2055年となる現象だそうです。

Jupiter  2026-01-09 (yyyy-mm-dd), 16:00.5 UT  CM I 260.8° CM II  72.8° CM III 322.8°                                                                                      Seeing: 3/10   Trans:1/5-4/5

18” (457mm)  f4.5 Newtonian (Dobsonian)  with aperture mask (Φ300mm) 5x Powermate  ZWO ASI585MC   Baader UV/ IR cut filter, ADC, 14.1 ms, 60sec x6, 50% frames stack  (derotation 6 images)  

 

気流がボヤボヤだったので口径をΦ300mmに絞り少し改善しました。

 

 

 

12月8日の太陽と紅葉

載せるのが遅くなりましたが、大きな黒点が出ているとお話があり、太陽を撮りました。このところ太陽活動が極大期に近く太陽フレアも頻発しています。同じ日ですが近所の公園の紅葉がとてもきれいでした。

 

タカハシ ティーガル60望遠鏡、Baader太陽フィルター、ニコンNAV-10SW+スマホコリメート撮影

 

公園の紅葉

 



糸のような土星の環

3月には土星の環を地球から見て真横から見るので環が見えなくなったのですが条件が悪くて見られませんでした。11月25日頃には土星の環の傾きが地球に対してかなり小さくなりました。既に冬も近く、ジェット気流が上空を流れています。像はよくないので18インチドブで撮っています。眼視400倍では以下の画像よりも環が明るく見えました。輝く細い糸のようです。

 

Saturn  2025-11-24 (yyyy-mm-dd), 11:57.1 UT  CM I 129.7° CM II 123.3° CM III 169.0°                                                                                           Seeing: 5/10   Trans:3/5  

18” (457mm)  f4.5 Newtonian (Dobsonian) 5x Powermate ZWO ASI585MC   ADC  (with Baader UV/ IR cut filter)  29.0ms, 60sec x7 30%frames stack (derotation 7 images) 

 

Saturn  2025-11-25 (yyyy-mm-dd), 11:32.1 UT  CM I 239.2° CM II 201.1° CM III 245.6°                                                                                               Seeing: 4/10   Trans:3/5  

18” (457mm)  f4.5 Newtonian (Dobsonian) 5x Powermate ZWO ASI585MC   ADC  (with Baader UV/ IR cut filter)  28.2ms, 60sec x6 30%frames stack (derotation 6images)  

 

Saturn  2025-11-30 (yyyy-mm-dd), 11:07.0 UT  CM I 125.7° CM II 286.6° CM III 325.1°                                                                          Seeing: 5/10   Trans:3/5  

18” (457mm)  f4.5 Newtonian (Dobsonian) 5x Powermate ZWO ASI585MC   ADC  (with Baader UV/ IR cut filter)  30.1ms, 60sec x6 30%frames stack (derotation 6images)  

土星本体の左側に衛星タイタンがいます。この画像はUV/IRカットフィルターを使用しています。

Saturn  2025-11-30 (yyyy-mm-dd), 11:21.6 UT  CM I 134.2° CM II 294.9° CM III 333.3°

18” (457mm)  f4.5 Newtonian (Dobsonian) 5x Powermate ZWO ASI585MC   ADC  (without UV/ IR cut filter)  17.7ms, 60sec x6 30%frames stack (derotation 6images)  

この画像ではUV/IRカットフィルターを外して赤外光を被せていますが光量が増えて露出を短くできました。少しシャープに感じます。観賞用画像です。

レモン彗星など

レモン彗星(C/2025 A6)を期待して茨城方面に行ったのですが道中は曇り空、夕方雲の切れ間からなんとか見ることができました。双眼鏡で探すと視野の中に見えますが彗星はどんどん西の空に沈んでいきます。惑星は別ですが、彗星は久しぶりで混乱、カメラレンズがどこを向いているのかわからない、設定も適当、そんな状況でなんとか撮れた1枚、こんなときには双眼鏡の視野をスマホで撮れるとよかったかと思いました。

2025年10月24日 18時49分 カメラ;ニコンZfc、レンズ;16~50mmズーム

 

その後自宅のベランダからも探しますが結局見られませんでした。

彗星ではありませんが、11月6日の夕焼けは箱根の山を背景にとてもきれいでした。

 

11月2日は十三夜でした。コンパクトデジカメを手持ち撮影でどのくらい撮れるのか試して見ました。少し古いカメラ(ニコン、クールピクスA900)ですがクレーターもよく撮れました。

(35倍ズーム、トリミングしています)