2026/1/10 木星の衛星イオとその影が重なる
あけましておめでとうございます。
2026年は1月10日に木星の衝となりこの前後に木星の衛星とその影が重なるという珍しい現象が見られました。太陽-地球-木星が一直線上に並ぶそうです。日本からは衛星イオが好条件となり撮影を試みました。寒い中厚いダウンを着込んでベランダでの作業ですが雲があって風も少し出て、晴れ間待ち含めて2時間ほどの作業は厳しかったです。ぼやけた冬の気流のため眼視(約400倍)では大赤斑と縞二本くらいしかわかりません。口径をΦ300mmに絞ってパソコン画面上で衛星の影を確認できました。次は2055年となる現象だそうです。

Jupiter 2026-01-09 (yyyy-mm-dd), 16:00.5 UT CM I 260.8° CM II 72.8° CM III 322.8° Seeing: 3/10 Trans:1/5-4/5
18” (457mm) f4.5 Newtonian (Dobsonian) with aperture mask (Φ300mm) 5x Powermate ZWO ASI585MC Baader UV/ IR cut filter, ADC, 14.1 ms, 60sec x6, 50% frames stack (derotation 6 images)

気流がボヤボヤだったので口径をΦ300mmに絞り少し改善しました。
糸のような土星の環
3月には土星の環を地球から見て真横から見るので環が見えなくなったのですが条件が悪くて見られませんでした。11月25日頃には土星の環の傾きが地球に対してかなり小さくなりました。既に冬も近く、ジェット気流が上空を流れています。像はよくないので18インチドブで撮っています。眼視400倍では以下の画像よりも環が明るく見えました。輝く細い糸のようです。

Saturn 2025-11-24 (yyyy-mm-dd), 11:57.1 UT CM I 129.7° CM II 123.3° CM III 169.0° Seeing: 5/10 Trans:3/5
18” (457mm) f4.5 Newtonian (Dobsonian) 5x Powermate ZWO ASI585MC ADC (with Baader UV/ IR cut filter) 29.0ms, 60sec x7 30%frames stack (derotation 7 images)

Saturn 2025-11-25 (yyyy-mm-dd), 11:32.1 UT CM I 239.2° CM II 201.1° CM III 245.6° Seeing: 4/10 Trans:3/5
18” (457mm) f4.5 Newtonian (Dobsonian) 5x Powermate ZWO ASI585MC ADC (with Baader UV/ IR cut filter) 28.2ms, 60sec x6 30%frames stack (derotation 6images)

Saturn 2025-11-30 (yyyy-mm-dd), 11:07.0 UT CM I 125.7° CM II 286.6° CM III 325.1° Seeing: 5/10 Trans:3/5
18” (457mm) f4.5 Newtonian (Dobsonian) 5x Powermate ZWO ASI585MC ADC (with Baader UV/ IR cut filter) 30.1ms, 60sec x6 30%frames stack (derotation 6images)
土星本体の左側に衛星タイタンがいます。この画像はUV/IRカットフィルターを使用しています。

Saturn 2025-11-30 (yyyy-mm-dd), 11:21.6 UT CM I 134.2° CM II 294.9° CM III 333.3°
18” (457mm) f4.5 Newtonian (Dobsonian) 5x Powermate ZWO ASI585MC ADC (without UV/ IR cut filter) 17.7ms, 60sec x6 30%frames stack (derotation 6images)
この画像ではUV/IRカットフィルターを外して赤外光を被せていますが光量が増えて露出を短くできました。少しシャープに感じます。観賞用画像です。
レモン彗星など
レモン彗星(C/2025 A6)を期待して茨城方面に行ったのですが道中は曇り空、夕方雲の切れ間からなんとか見ることができました。双眼鏡で探すと視野の中に見えますが彗星はどんどん西の空に沈んでいきます。惑星は別ですが、彗星は久しぶりで混乱、カメラレンズがどこを向いているのかわからない、設定も適当、そんな状況でなんとか撮れた1枚、こんなときには双眼鏡の視野をスマホで撮れるとよかったかと思いました。

2025年10月24日 18時49分 カメラ;ニコンZfc、レンズ;16~50mmズーム
その後自宅のベランダからも探しますが結局見られませんでした。
彗星ではありませんが、11月6日の夕焼けは箱根の山を背景にとてもきれいでした。

11月2日は十三夜でした。コンパクトデジカメを手持ち撮影でどのくらい撮れるのか試して見ました。少し古いカメラ(ニコン、クールピクスA900)ですがクレーターもよく撮れました。

(35倍ズーム、トリミングしています)
衝近い土星(9/25)、今シーズン初の木星(9/26)、環が細くなってきた土星(10/17)
今年の土星の衝は9月21日でした。当日は曇っていて9月25日に撮影、主鏡を洗った効果か、衝効果(ハイリゲンシャイン現象)か、土星本体も環もとても明るく見えました。

Saturn 2025-09-25 (yyyy-mm-dd), 14:41.5 UT CM I 328.1° CM II 95.9° CM III 213.8° Seeing: 6/10 Trans:3/5
24” f4 Newtonian (Dobsonian) 5x Powermate ZWO ASI585MC ADC (with Baader UV/ IR cut filter) 16.6ms, 60sec x6 30%frames stack (derotation 6 images)

Jupiter 2025-09-25 (yyyy-mm-dd), 20:09.0 UT CM I 227.8° CM II 127.3° CM III 349.2° Seeing: 6/10 Trans:3/5 視直径36.1″
24” f4 Newtonian (Dobsonian) 5x Powermate ZWO ASI585MC (with Baader UV/ IR cut filter, ADC) 7.2 ms, 60sec x7, 30% frames stack (derotation 7 images)
24インチドブはベランダから東の空に向けられないため少し南東に回ってきた木星を薄明が始まった明け方やっと撮影できました。

Saturn 2025-10-17 (yyyy-mm-dd), 12:22.6 UT CM I 102.1° CM II 242.5° CM III 334.0° Seeing: 5/10 Trans:3/5
24” f4 Newtonian (Dobsonian) 5x Powermate ZWO ASI585MC ADC (with Baader UV/ IR cut filter) 17.7ms, 60sec x4 50%frames stack (derotation 4 images)
環が大分細くなってきました。

Jupiter 2025-10-17 (yyyy-mm-dd), 18:37.6 UT CM I 45.3° CM II 137.4° CM III 5.1° Seeing: 5/10 Trans:3/5
24” f4 Newtonian (Dobsonian) 5x Powermate ZWO ASI585MC (with Baader UV/ IR cut filter, ADC) 4.8 ms, 60sec x4, 50% frames stack (derotation 5 images)

Jupiter 2025-10-17 (yyyy-mm-dd), 19:03.4 UT CM I 61.0° CM II 153.0° CM III 20.7° Seeing: 5/10 Trans:3/5 視直径42.2″
24” f4 Newtonian (Dobsonian) with off axis aperture mask (Φ250mm) 5x Powermate ZWO ASI585MC (with Baader UV/ IR cut filter, ADC) 26.2 ms, 60sec x4, 50% frames stack (derotation 4 images)
有効径を偏心Φ250mmに絞ったところ露出時間は長くなりますがΦ610mmよりも高解像になりました。視直径は42.2″と大分大きくなりました。
9月7日の土星と9月8日の皆既月食
記憶が鮮明なうちに書くと良かったのですが、大分時間が経っています。9月8日には01時過ぎから04時過ぎまで経過する皆既月食がありました。その夜は蒸し暑い夜で湿度が高く露もひどかったです。前夜の土星撮影をやめておけばよかったのですが少し寝て起きたら月食が始まっていました。このあと眠い中ほとんど徹夜に近くなりました。

Saturn 2025-09-07 (yyyy-mm-dd), 14:41.9 UT CM I 249.6° CM II 238.8° CM III 18.4° Seeing: 6/10 Trans:4/5
24” f4 Newtonian (Dobsonian) 5x Powermate ZWO ASI585MC ADC (with Baader UV/ IR cut filter) 17.1ms, 60sec x6 50%frames stack (derotation 6 images)
気流はこの頃にしては良くない、高解像な画像が撮れません。
皆既月食、雲もなく快晴でした。
09/08 02:21

03:25

03:19
撮影に使った機材は、ニコン8cm f6屈折直焦点、カメラはニコンZfc、Zマウントのカメラを接続するために焦点工房製F/Z変換アダプターを急いで購入しました。安価なのがありがたい。

この時間、南東の空にはオリオン座
皆既中の月は写真では赤暗いですが、10倍の双眼鏡で見ると少し緑がかった柿のような色にみえました。
03:58

03:58(5枚HDR合成)
露出時間を変えてブラケット撮影した画像をフリーのソフトで合成してみました。輝度の高い部分をもう少し暗くできると良いのですが、試行錯誤のためか難しい。暗い部分と明るい部分の境界に青っぽい色が出ましたが肉眼では分かりませんでした。

04:45
24インチドブソニアンの主鏡の洗浄
24インチドブソニアンの主鏡を夜にLEDライトで照らすと表面が埃でけっこう汚れています。ファーストライトが2022年1月だったのでもう3年以上経っています。その間に一度も主鏡の洗浄をしていなかったので洗浄することにしました。

強い光源で照らすと埃が目立ちます
主鏡は外径610mm、重さは23kgあります。そのままで汚さないで持ち上げるのは大変なのでアルミ製の運搬箱に組み込んだ状態(運搬箱+主鏡の重量は27kg)で屋根裏部屋から降ろしその状態で風呂場で洗いました。

初めにシャワーで汚れを落とし、その後水で薄めた状態の食器用中性洗剤を主鏡面に満たして手指の腹で圧力はかけないように清掃しました。その後シャワーで流したのち精製水で洗い乾燥しました。洗浄した後に他の方の記事を見て気づいたのですが40°位のお湯を使ったほうが良かったかなと思いました。というのは洗った後の乾燥ですが、今回は湿度も高かったためか水滴がなかなか取れずクーラーのある部屋に持ち込んで乾かしました。お湯を使うと主鏡が温まって乾燥に有利かもしれません。主鏡は運搬箱の中で立てかけて乾燥しましたが運搬箱に水滴がついていると落ちてくるので事前に拭き取りました。

副鏡もホルダーから外して同様に洗浄しました。片手で持てるので主鏡洗浄と比べると格段に容易です。

糸を張って主鏡の心出しを確認しました。ワイヤーケーブルで吊って下側90°間隔の2箇所で主鏡位置を制限していますが、本来ワイヤーの張りで主鏡の重量を支え90°間隔2箇所の押さえは補助的なものなので軽く当てています。

接眼部の取り付け角度を副鏡を外したので確認しました。
レーザーコリメーターを接眼部に取り付け副鏡ケージの内面に設けたターゲットにレーザー光が当たるかどうか確認しました。

