星めぐりの道具箱

望遠鏡作り、双眼鏡、惑星撮影など

ニコンミュージアム見学

少し前になりますが11月26日にこの7月に品川から大井町に移転したニコンミュージアムと新本社を見学してきました。

ニコンミュージアムは本社の南側に面した入口から入ると地下一階に当たる場所にあります。カメラや顕微鏡、その他のものも数多く展示されていますが望遠鏡、双眼鏡関連を主に見てきました。

会社のマークの変遷、当初はNikon ではなくNikkoであった。双眼鏡ではそれ以前の「JOICO」があります。さらに「J.O.Co.」を見たことがありますが?です。

半導体製造装置で使われる合成石英の塊です。内部の検査のために側面を研磨してあるそうです。

奥には20cm天体望遠鏡の鏡筒があり土星の画像を覗くように展示されています。

日本光学工業株式会社(現在はニコン)は1917年(大正6年)に主に海軍の要請によって光学兵器を国産化するため、当時双眼鏡を国産化していた藤井レンズ製造所、測距儀を完成させていた東京計器製作所の光学部門、岩城硝子の探照灯反射鏡部門を合併して設立された会社です。

上は東京計器製の望遠鏡(1908年頃)、

下は藤井レンズ製双眼鏡、天祐号8x27(左側、1913年)、

  藤井レンズ製双眼鏡、日本号8x26(右側、1913年)

上は小型(25cm)測距儀(1931年)

上は九六式66cm測距儀(1944年)、下は三式偏流計 甲(1944年)

 

双眼鏡は古いものから最近のものまで手持ちタイプのものが斜めの線でポロタイプとダハタイプに分けて展示されています。

 

アンタレス 8x30双眼鏡、40年史によれば1946年から1951年までに600台製造されたものです。