星めぐりの道具箱

望遠鏡作り、双眼鏡、惑星撮影など

2020/08/30 木星

長い梅雨の後は日照りの連続で厳しい夏になりました。木星の撮影は風のない日が少なく満足にはできませんでしたが、8月30日になんとか風の合間で高解像の撮影ができました。この頃気流が良い日が多く眼視では細かな模様が良く見えました。風が無ければもう少し良い画像が撮れたと思います。

f:id:doortosky:20200903143909j:plain 

Jupiter  2020/8/30   12:25.2(UT)  21:25.2 (JST)    Seeing:8/10  Trans:3/5
CMI=22.5° CMII=15.1° CMIII=104.3°

450mm f4.5 Newtonian (Dobsonian)  5x Powermate ZWO ASI224MC  ADC
RGB (with Baader UV/ IR cut filter)
10ms, 30sec x4, 50%frames stack (derotation 4images)   

f:id:doortosky:20200903144827j:plain

少し前の位相(2020/8/30  12:05.8(UT))の画像と並べてみました。画像の大きさを適当に縮めて見ると立体視ができます。

木星の色、

木星を望遠鏡で実際に見ると上に載せた写真よりも明るく輝き、もう少し黄色ぽい印象があります。倍率によっても違い、気流の状態を確認する400倍だと色が薄く、320倍だと色が濃く模様がよく見えます。画像処理で色はある程度変えられますが、なかなか好みの色に仕上げられませんでした。

ステライメージやフォトショップも使ってみましたが、RegistaxのRGB balanceを使ってみたところ処理が素直な感じで好みの色にすることができました。