星めぐりの道具箱

望遠鏡作り、双眼鏡、惑星撮影など

ミラーボックス その1

 ミラーボックスをどのような材質で作るかですが、18インチドブソニアンでは18mm厚の合板で外寸、☐540mmの木枠を採用。24インチでは外寸、☐736mmと大型化したので木枠に加えてアルミのアングル材(40×40×t3)で補強します。フローティング支持の3か所の調整ボルトは、18インチでは写真のように2本のアルミ角パイプにネジ穴を設けています。24インチでは支持枠の重力による変形量が3か所で均等になるようにアルミ角パイプによる3角形の枠構造で支持します。f:id:doortosky:20200607182918j:plain

奥が18インチドブのミラーボックス、手前の大きいのが24インチ用(仮組)f:id:doortosky:20200607184815j:plain

木枠材質は強度のある防水合板と思い、バーチ(白樺)合板を選びました。バーチ材合板はフィンランドバーチとロシアンバーチが輸入されており他には北海道産のものもあるようです。手書きの部品図を描いて、ロシアンバーチを扱っている「しらかば工房」に加工含めて発注しました。

部品はルーター加工で寸法はとても正確に仕上がっています。18mm厚の合板は、2440mm×1220mmが定寸なので木取りも考えて耳軸の半円板、ロッカー、グランドボードの部品も同時に注文しました。

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フローティング支持枠(A6063、40×40×t3)の光軸調整ネジ部にはパイプ材が40mm角なので通しで長いタップ加工が難しく片側に市販のM8アジャスターベースを取り付けています。隅をつなぐ補強板はアルミの平角棒(幅50、厚さ3mm)から切り出しました。

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ボール盤での正確な位置の穴あけは自分でやってみるとなかなか難しく、隅をつなぐ補強板(t3)取り付け用のねじ穴の加工ではまずタップの下穴径の穴を補強板にあけておき、これを相手の角パイプに写しました。