星めぐりの道具箱

望遠鏡作り、双眼鏡、惑星撮影など

フローティング支持の三角板

27点フローティング支持の三角板はPlopの解析データから図面を描き、加工会社に依頼しました。3枚の三角板を保持連結するベースの三角板は厚さ8mm,、その上に載る外縁と内縁の三角板は厚さ5mmで全てアルミ合金板(A5052)から削り出して黒アルマイト処理しています。ミラー支持点には厚さ5mmのテフロン板をねじ止めします。

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各三角板の支持点はPlopの解析データにある重心点に設けています。M4ねじ(外縁、内縁の三角板)、M8調整ボルト(連結3角板)と球面座金を介して固定します。三角板の揺動は袋ナットに穴をあけてその球面部を利用する方法や球面軸受の利用がありますが、18インチで球面座金を採用し特に問題がなかったので24インチでも採用することにしました。

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27点の支持点で主鏡を均等な負荷で支えるためには、三角板の重心がその揺動支持点にあることで余分な力が主鏡に加わらなくなります。実際の三角板はPlopの解析データに支持点の大きさを膨らました形状のためその重心が揺動支持点から微妙にずれてしまいました。このため大径の座金(外径20mm、内径4mm、約1g/枚)を数枚重り代わりに各支持点にぶら下げバランスをとることも検討しています。ただ各支持点の負荷が天頂で850gであることを考えると、球面軸受の摩擦の影響のほうが大きいかもしれず、数グラム程度の差は主鏡面精度にほとんど影響しないのかもしれません。

 

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支持点に設ける5mm厚のテフロン板はヤフオクで求めた端材からΦ25mmのホールソーで切り出しました。外径はΦ24mmになりました。ホールソーには中心にΦ5mmのドリルが付いていますがM3皿ねじで固定するための中心穴(Φ3.3mm)をあけるためこのドリルは取り外してボール盤で27枚を切り出しました。初めに中心穴加工を行ったので心合わせが難しく何枚か無駄になりました。後から中心穴加工の方が楽だったかもしれません。