ドブソニアン望遠鏡で惑星写真を撮影するには数分程度の動画を撮影し画像処理して一枚の画像を仕上げます。その際に赤緯方向に惑星がずれなければ問題はないのですが、プラットホーム自体の精度、風や軟な家の構造などでどうしても微妙なずれは起こりがちです。この修正のための赤緯微動装置を製作中です。構造としてはドブソニアンのグランドボード底面の南側を上下微動するものです。上下微動のために薄型のジャッキ構造を考えました。接眼部の高さをできるだけ低くしたいのでなるべく薄くしたかったのですが、それでも厚さは40mm近くになりそうです(歯車箱の厚さは25mmですがM8ボルトの頭が数mm出入りします)。
赤道儀プラットホームの南側に載せる構造です。教育歯車製の平歯車(歯数120枚と40枚)を使い減速比は1/3です。厚さ2.5mmのアルミ板を軸受けとして大歯車の中心軸にはM8ねじ穴を設けてある丸ボスを用いました。歯車とアルミ板の間にはテフロン板で作ったワッシャーを挟みました。
大歯車のセンターにはM8の六角ボルトを通して歯車が回転するとねじが上下する仕組みです。六角ボルトの頭はグランドボード底面で受けて回転止めを設けます。
裏側にはAmazonで購入した定格12V、5rpmの減速機付きDCモーターを取り付けています。赤道儀プラットホームの厚さ(約14cm)と赤緯微動部の厚さを合わせて接眼部の高さは18cmほど高くなります。