星めぐりの道具箱

望遠鏡作り、双眼鏡、惑星撮影など

木星の衛星(9月13日)

このところ台風が続き9月13日以降は撮影ができませんでした。今日は9月13日に撮影した動画から木星の画像を処理し直してみました。

ガリレオ・ガリレイが発見し、天動説を否定することにもなった木星の4大衛星は、古くは食現象の時刻予報が航海での経度の測定に用いられ、またその誤差が光速度の検出にもつながりました。

木星に近い順にイオは木星が衝の際の視直径が1.15秒(半径1815 km)、その外側を回る、エウロパは視直径が1.02秒(半径1569 km)その外側を回るガニメデが最も大きく視直径が1.82秒(半径2631 km)、さらにその外側を回るカリストは視直径が1.64秒(半径2400 km)です。

地球の衛星である月の半径は1738km、水星の半径は2439kmでガニメデはこのどちらよりも大きな衛星になります。 

2022-09-13-1402_5 (UT)  Seeing: 8/10   Trans:2/5  CM I 124.4° CM II 199.8° CM III 126.9° 

610mm f4 Newtonian (Dobsonian)  5x Powermate ZWO ASI585MC  ADC  (with Baader UV/ IR cut filter)  10.5-ms, 60sec, 50%frames stack

左側から、イオ、カリスト、ガニメデになります。大きさの違いがわかります。

 

2022-09-13-1836_0 (UT)  Seeing: 8/10   Trans:2/5  CM I 291.2° CM II 5.2° CM III 292.3° 

610mm f4 Newtonian (Dobsonian)  5x Powermate ZWO ASI585MC  ADC  (with Baader UV/ IR cut filter)  11.1-ms, 60sec, 50%frames stack

右上にガニメデが木星本体に近づいてきています。夜中に起きて撮りました。気流は良かったようですが、ピント確認を忘れてピンボケ、さらにdebayerのチェックを外すのも忘れていました。

 

ガニメデの写真の画像処理ができたので追加します。(9月24日)

元の動画にはガニメデとエウロパを撮ったのですがAS3でうまく画像処理ができませんでした。PIPPを使ってガニメデだけをオフセットして切り抜いた動画を作ったらうまくできました。

 

  2022-09-13-1358_7 (UT)       上は同時刻のWinJUPOSの画像

610mm f4 Newtonian (Dobsonian)  5x Powermate ZWO ASI585MC  ADC  (with Baader UV/ IR cut filter)  20.1-ms, 60sec, 30%frames stack