星めぐりの道具箱

望遠鏡作り、双眼鏡、惑星撮影など

2021/9/27、9/28 木星、土星

8月の衝も過ぎて夕暮れの後には南東の空に木星と土星が登るようになりました。夜中まで粘らなくとも撮れます。 9月27日の木星、WinJUPOSを使って6枚合成しました。ガニメデが中央にきています。 9月28日の木星、撮り始めた19時頃はまだ気流が安定せずピン…

木部品の塗装

24インチドブソニアン望遠鏡、夏までにファーストライトと思っていたのに季節は秋に入ってしまいました。主鏡運搬箱のカバー、高度軸のボルト穴加工などを進めてきてやっと木部品の塗装を行いました。 ミラーボックス、ロッカーボックス、グランドボード、高…

2021/9/20 土星と木星

9月20日は台風くずれの低気圧が南海上を通り抜けてよく晴れました。気流は安定していたのですが、無風ではなく弱い風に18インチドブの像は時々あおられました。 19時頃からガニメデの本体と影が木星を通過しました。夕食後直ぐに撮るとよかったのですが、油…

2021/8/26、8/27、8/28 土星、木星

8月26日~8月28日は夏の暑さと安定した気流が続きました。これまででは最高に近い高解像の画像を撮ることができました。 8月26日、木星 2021-08-26-1418_8 (UT) Seeing: 8/10 Trans:3/5 CM I 177.4° CM II 295.0° CM III 120.2° 457mm f4.5 Newtonian (Dobso…

8/22、8/23 ガリレオ衛星の相互食

期待していた8月16日の木星の表面での衛星の掩蔽と食の日は雨が続いていて結局見ることが出来ず、その後8月22日の夜は曇り空で無理と思いましたが、なんとか雲間からガニメデによるエウロパの掩蔽の後半を撮影できました。 2021-08-22-1450_1(UT)ニコンEiC…

2021/8/5 木星、土星

8月5日の夜は風はなく、蒸し暑く南から流れてくる低い雲がありましたが気流がかなり安定していました。モニター画面で見る木星の輪郭がしっかり保たれています。650倍で観察すると各ガリレオ衛星の大きさの違いがわかります。カメラですが、ZWO ASI462MCとAS…

ガリレオ衛星の相互食

今年は木星の赤道面を地球が真横から眺める配置になります。木星にはガリレオが発見した4個の衛星がありそのうちの3個は地球の衛星である月よりも大きな衛星です。木星の赤道面に沿った軌道上を動くこの衛星同士が重なって見えたり、衛星の影に他の衛星が入…

月下美人

一週間程前ですが、満月の翌日の夜に月下美人の花が咲きました。昨年は見忘れてしまったので、今年は咲くのを待って写真をとりました。甘い香りもしています。 真っ暗な中で咲くので神秘的な感じがします。月光で照らされた写真を撮れたら面白かったののです…

2021/7/21、7/23、7/24 木星、土星

オリンピックも始まり、このところすごい暑さですが、気流の安定した日が続いています。 7月21日 7月23日 比較のためにZWO ASI224MCでも撮ってみました。FireCapture(V2.7β)での撮影の際に色の係数は同じようにしています。その後RegiStax6で色の補正します…

鏡筒バランス

これまで高度軸回りの鏡筒バランスについては大雑把に検討しただけでした。詳細は作りながらの設計です。各部の部品がそろってきたので鏡筒バランスの確認計算をしました。ミラーボックスを本組立する前に高度軸の取り付けボルト穴を加工する必要があり、そ…

副鏡ケージの組み立て

昨年の秋に仮組まで進んでいましたが、今日やっと組み立てまで進みました。リング部材や支柱の塗装も行いたいのですが製作が遅れているのでまずは塗装なしで組み立てました。 スパイダーの羽根は厚さ0.3mmのステンレス板ですが、斜めの光線が反射しそうなの…

2021/7/16、7/17土星、木星

今年初めての土星、木星を撮影しました。7月16日はノートパソコンやソフト、18インチのドブソニアンの動きを確認しながらの撮影です。カメラはZWO ASI462MCで撮りましたが特に木星は撮像素子の画角に対して目いっぱいで、不安定な追尾なので時々画角をはみ出…

主鏡フローティング支持部の組み立て

今日は主鏡の27点フローティング支持部を組み立てました。厚さ5mm、外径Φ24mmのテフロン板の支持部をM3皿ねじで固定しました。緩まないようにねじロックも使いました。 中央の三角板には3箇所の支持ボルトの頭が出っ張るのでこの頭を逃げるためΦ14mmの穴を開…

宇宙朝顔

双望会ということで何年も前のことになりますが、山崎直子宇宙飛行士が宇宙へ持っていった朝顔の種の子孫をいただきました。その後すっかり忘れていたのですが、見つけ出しこの5月初めに種を植えてみました。大部経っているので発芽するかどうか不安でしたが…

トラス枠の組み立て

トラス支柱が出来上がったのでトラス枠を組み立ててみました。まだ取り付けていないノブ部品などがありますが、約12.5kgになりました。トラス枠を組み立てた状態でミラーボックスに載せるつもりだったのですが思ったより重い感じです。ミラーボックスに下枠…

トラス支柱の組み立て

今日はもう夏至です。5月29日にトラス支柱の接続部品の記事を書いたのですが、数日前からスパイダーナットの打ち込みを行い今日組み立てることができました。スパイダーナットの打ち込みですがどうしても少し斜めに入ってしまい手こずりました。ひどく斜めに…

主鏡運搬箱と主鏡の組み込み方法

ドブソニアンが小型の場合にはミラーボックスと主鏡を一体で運べばなんの問題もないのですが、大きくなると扱う重さが厳しくなります。18インチドブソニアンの場合には主鏡を含めたミラーボックスの重さが26kgでした。なんとか一人で持ち運べる重さです。24…

卓上ボール盤スイッチの交換修理

卓上ボール盤の電源スイッチですがホームセンターから部品が届いたと連絡があり、昨日スイッチの交換修理ができました。安価なボール盤ですが一台あると垂直に穴あけができありがたいです。スイッチはコイルばねによるシーソータイプのものでプラスチック製…

トラス支柱の接続部品

天頂から水平まで鏡筒が傾いたときの姿勢差による接眼レンズ部の光軸のずれ量がどのくらいまで許容されるかですが、0.1mm以内を目標にしました。実際には主鏡の支持部品やミラーボックスの変形などトラスの他にも多くの要素があります。トラスにかかる副鏡部…

ミラーボックス、主鏡支持枠の仮組み

主鏡支持枠の取り付け部品を作りました。アルミ合金のアングル材(40×40×t4)で長さ70mmです。3角形の主鏡支持枠はM8ボルト3本で木枠に固定します。取り付け穴をΦ8mmまで開けたのですが、Φ9mmの穴にするため昨日Φ9mm径のドリル刃を買ってきました。ボール盤…

グランドボード

ロッカーボックスが載るグランドボード(ground board)はロシアンバーチ材(厚さ18mm)で外径800mmのものを準備していましたが、肉抜きすることにしました。肉抜きなしでは重さが6.1kgあります。テフロン板を120度間隔の周縁3箇所と中央に設ける予定です。…

ロッカーボックス側板、底板の接着

ロッカーボックスの側板と底板の接着作業を行いました。まず側板ですが厚さ18mmのバーチ合板2枚を重ねます。接着剤はタイトボンドⅢを使用しました。この接着剤のが評判が良く初めて使ってみました。合板の貼りあわせも初めてです。ホームセンターで入手でき…

絞り板の工作

トラス枠は副鏡ケージ側の上枠とミラーボックスへ取り付ける下枠を作っていますが、今日は下枠に取り付ける絞り板を作りました。ホームセンターで求めた5.5mm厚、900mm×900mmのシナべニアから728mm×728mmの角板を切り出し中央にΦ620mmの穴を開けました。 簡…

ロッカーボックスの肉抜き

ロッカーボックス(rocker box)は高度軸受けとなる側板(side board)と方位軸を中心に受ける底板(bottom board)から構成されます。底板は800mm×826mm、厚さ18mmのバーチ合板を2枚接着し、側板も厚さ18mmのバーチ合板2枚を重ねます。この他に強度を持たせ…

高度軸の肉抜き加工~続き

今日は肉抜き作業の続きを行いました。 「T」字の上辺部の肉抜きです。肉抜き形状は少しづつ狭くなりますが、大枠の型板に木片を入れることで対応しました。 トリマー作業ではカッターの回転スピードや、切り込み深さによって焦げ付きが生じる場合があるよう…

高度軸の肉抜き加工

昨年の秋までは進めていた24インチ望遠鏡の工作ですが、火星の準大接近に間に合わせることができずに、その後休眠状態でした。工作再開です。高度軸は耳軸とも呼ばれドブソニアンではデザインの個性を表現する重要な部品です。金属で作れば剛性の高い軽いも…

ニコンミュージアム企画展

少し前になりますが、3月13日に品川のニコンミュージアムで開催されている企画展「星の美しさを伝えた天体望遠鏡たち」を見学してきました。 入ってすぐに撮影コーナーがあります。すばるの写真(ニコン8cmED、F6天体望遠鏡で撮影されたもの)を背景に記念写…

2021/02/28 公園のメジロ

今日は近所の公園に早咲きの桜を見に行きましたがちょうどメジロが群れて花の蜜を吸いに来ているところでした。動きがとても素早くなかなかうまく撮れそうもありません。連写モードで撮影しました。この季節、メジロが梅や桜の木に来るところを見かけますが…

2021/1/21、1/25 火星

火星の視直径はずいぶん小さくなってしまいました。気流の良くないこともあって大きな模様しか撮れません。太陽湖がわかります。 1月25日の画像にはアキダリアの海が見えます。眼視では一瞬ボケて広がったりブヨブヨの酷い気流でしたが画像処理ソフトのおか…

夕空の水星、3惑星の接近

夕焼けの空に水星が見られます。明け方は厳しいですが夕方は見易いので久しぶりに観望しました。コペルニクスは見たことが無かったと伝えらえます。 2021-01-09-17-26(JST)ニコンD7500、AF-S Nikkor 18-140mm 1月14日には月齢1.1の月よりも高度が高くなり…