ロッカーボックス(rocker box)は高度軸受けとなる側板(side board)と方位軸を中心に受ける底板(bottom board)から構成されます。底板は800mm×826mm、厚さ18mmのバーチ合板を2枚接着し、側板も厚さ18mmのバーチ合板2枚を重ねます。この他に強度を持たせるために前後にも板(厚さ18mm)を取り付けます。
底板の1枚は肉抜き加工を業者に依頼しましたがもう一枚は肉抜きをしていませんでした。ロッカーボックスの重量ですが、
肉抜き加工済みの底板(厚さ18mm):5.75kg、
肉抜き無しの底板(厚さ18mm):8.25kg、
側板(厚さ18mm)4枚合計:4.35kg、
前後の補強板合計:2.15kgです。
総重量は20.5kgになりました。この程度ならば運搬に問題ない重さと思い検討していましたが実際に部品が届いて持ち上げてみると大きさがあるので持ち運びがかなり厳しくなる感じです。
底板の4隅と底(地面)側に肉抜き、さらに側板にも肉抜きを施し少しでも軽くすることにしました。
底板にボール盤に取り付けたホールソーでΦ40mmの穴を各3箇所、四隅に開けました。
Φ40mmの穴、3箇所をトリマーで繋ぎ肉抜きしました。この後は底側の肉抜きです。肉抜き加工済みの底板と肉抜きしない部分に埋め込む型板をガイドに行いました。
埋め込む型板はホールソーとトリマーで端板から作りました。
グランドボードのテフロン板が当たる滑り面を避けて10mm掘り込みました。
厚さ18mm(実際は17.5mm程)の板に10mmの掘り込みで約7mmの板厚を残しました。地面からの冷気が直接主鏡に伝わらないようにします。
8.25kg→6.9kg(1.35kg減)になりました。
側板にもホールソーとトリマーで肉抜きを施しました。
2枚で 2.2kg→1.85kg(0.35kg減)
部品を組み立てた感じに並べました。苦労しましたが1.7kg減量できました。肉抜き加工済みの底板(厚さ18mm)では2.5kg減っているので無垢材で作るのに比べて4.2kg減量しています。木部品のみでの現状のロッカーボックスの重量は、18.8kgになります。