星めぐりの道具箱

望遠鏡作り、双眼鏡、惑星撮影など

主鏡フローティング支持部の組み立て

今日は主鏡の27点フローティング支持部を組み立てました。厚さ5mm、外径Φ24mmのテフロン板の支持部をM3皿ねじで固定しました。緩まないようにねじロックも使いました。

f:id:doortosky:20210715213414j:plain

中央の三角板には3箇所の支持ボルトの頭が出っ張るのでこの頭を逃げるためΦ14mmの穴を開けました。ボルトの頭が三角板の回り止めにもなります。

f:id:doortosky:20210715213745j:plain

各3箇所の支持点を設けた三角板はそれを支持するベースの三角板にM4トラスねじで頭と板の間にわずかな隙間を設けて固定し裏側からはナットでロックしました。

f:id:doortosky:20210715214208j:plain

ベースになる三角板は揺動支持点にM8の調整ボルトが貫通します。裏側から球面座を介してM8ボルトに固定したナットで主鏡を支持します。天頂を向いた場合にこの部分には主鏡の重さ23kg/3=7.7kgに各三角板の重さが加わった負荷がかかります。ナットはセットビスとねじロックを用いて止めることにしました。

f:id:doortosky:20210715215138j:plain

f:id:doortosky:20210715224603j:plain

ミラーボックスに取り付けてみました。三角板には回転止めをまだ設けていません。このままだと位置が定まらないのでなんらかの制限を設けます。

天頂を向いた場合には揺動支持点周りに2次元のバランスがとれていれば良いですが高度が傾いた場合には三角板やベースがその揺動支持点回りに3次元的にバランスがとれているのが理想です。この辺りが18点支持のほうが構造が作り易く、27点支持は難しいと言われるところのようです。バランスがとれていないところもありますがまずは組み立て星像を確認したいと思います。