星めぐりの道具箱

望遠鏡作り、双眼鏡、惑星撮影など

鏡筒バランス

これまで高度軸回りの鏡筒バランスについては大雑把に検討しただけでした。詳細は作りながらの設計です。各部の部品がそろってきたので鏡筒バランスの確認計算をしました。ミラーボックスを本組立する前に高度軸の取り付けボルト穴を加工する必要があり、そのためにはボルト穴の位置を決めなければいけません。

細かな部品はまだ取り付けていないところもあり各部の重心位置は概略です。大物の重量は体重計で測りました。高度軸の重心は凡その位置を実測しました。

高度軸の鉛直方向の回転中心の設計位置はミラーボックス底面から500mmの位置にあります。これは当初に決めています。計算をしてみると3kg程度のカウンターウエイトをミラーボックス下部に取り付けるか、副鏡ケージ側を軽くする必要がありそうです。この他、高度軸を補強する部材を取り付ける可能性もありますがこれは計算には入れていません。

高度軸は半月形なので鏡筒が天頂を向いたときには斜めに取り付けられていてその重心は鏡筒の中心線からは離れています。高度軸の重さと鏡筒の重さが高度軸の回転中心に対して吊りあう必要があります。計算してみると高度軸回転中心を鏡筒の光軸中心に対して18mmずらすとちょうど吊りあうことになりほぼ予想していたずらし量になりました。

 

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