星めぐりの道具箱

望遠鏡作り、双眼鏡、惑星撮影など

高度軸の肉抜き加工

昨年の秋までは進めていた24インチ望遠鏡の工作ですが、火星の準大接近に間に合わせることができずに、その後休眠状態でした。工作再開です。高度軸は耳軸とも呼ばれドブソニアンではデザインの個性を表現する重要な部品です。金属で作れば剛性の高い軽いものができそうですが、コストも考慮しミラーボックスとロッカーの部品をしらかば工房に製作依頼した際に同じバーチ材合板から製作してもらいました。デザインは18インチで製作した「T」字の肉抜きデザインを踏襲しましたが「T」の上辺を先端が細く斜めにした方向性のある形状にしました。高度軸の外径ですが大きくすると主鏡の位置を下げることができます。外径Φ960mm、厚さは18mm厚の合板を2枚貼り合わせ36mmとします。高度軸は重さが左右の片側分で6.5kgとなりました。持ってみるとかなりの重さなので肉抜きをしたくなりました。

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肉抜きはトリマーで行いますが、まずそのための型板を合板の端材から作ります。トリマーはリョービ製のTRE-60Vを準備しました。

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直線切りのガイドは余っているアングル材で作りました。

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R加工は簡易なコンパスを作りました。

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出来上がった肉抜き加工用の型板です。

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トリマーに付属の透明プラスチック製のベースプレートが小さいのでアクリル板の端材で少し大きいのを作りました。カッターはBTMT製のディッシュビット(Φ20)です。型板を肉抜き箇所を描いた位置に両面テープで貼ってあります。掘り込み深さは9mmです。

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掃除機のパイプを養生テープでつないでいます。深さ3mm程で3回に分けて掘り進みました。初めてのトリマー作業でしたがなんとか掘り進みました。

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「T」字の上辺部にも肉抜きする予定です。4枚終わるにはもう少しかかります。