星めぐりの道具箱

望遠鏡作り、双眼鏡、惑星撮影など

大きいドブソニアン作り

これまで18インチドブソニアンを使用してきましたが、もうひとまわり大きなドブソニアンを作りたくなりました。

・目的

18インチでは主に自宅のベランダから惑星の撮像を行ってきました。気流の影響もありますがより明るく、高コントラスト、高解像の像を見てみたくなりました。星雲、星団の観望もしたいと思います。

・自作

海外から既製品を購入するという方法もありますが、デザインや構造を自分好みにでき、自分だけの望遠鏡が作れる自作は楽しいです。ミラーやフォーカサーなどは購入します。

・口径

 一人で持ち運べる重さの限度ですが、現在使用している18インチドブソニアンのミラーボックスがミラー支持構造も含めて約26kgです。この程度が負担なく持ち運べる重さの上限と考えました。ドブソニアンの構造部品の中で最も重くなるのは主鏡です。最近のミラーは以前より薄く、また肉抜き構造のものも作られています。保管場所や運搬を考慮すると24インチが限界と思いました。しかし実際に作り始めてみるとやはり大きいです。

・仕様

24インチ、F4。もともと2年前の火星大接近を目標にしていました。部品作りは少しづつ進めていたのですが大幅に遅れています。今年の夏までにはファーストライトしたいです。覗きやすいように接眼部の高さをできるだけ低くしたいという考えもありますが、惑星撮影が主目的で、鏡面の精度は長焦点の方が有利なことを考慮して口径比はF4としました。

・方針

自作の18インチを使っていて改善したいのは、ベランダで惑星の撮影をする際に微風でも像がフーと流されたり、ちょっと風が強くなるとブルブル像が震えてしまうことです。軽量化、コンパクト化は最近のドブソニアンの傾向ですが、それよりも全体の剛性を増したいと思います。