星めぐりの道具箱

望遠鏡作り、双眼鏡、惑星撮影など

24インチ

トラス枠とミラーボックスの接続、高度軸のミラーボックスへの取り付け

1. 下部トラス枠とミラーボックスの接続 主鏡(主鏡運搬箱含めて)をミラーボックスへ入れた後に下部トラス枠をミラーボックスへ取り付けます。4隅をノブで固定します。普通のドブソニアンでは、この下部のトラス支柱取り付け部はミラーボックスに一体で設…

木部品の塗装

24インチドブソニアン望遠鏡、夏までにファーストライトと思っていたのに季節は秋に入ってしまいました。主鏡運搬箱のカバー、高度軸のボルト穴加工などを進めてきてやっと木部品の塗装を行いました。 ミラーボックス、ロッカーボックス、グランドボード、高…

鏡筒バランス

これまで高度軸回りの鏡筒バランスについては大雑把に検討しただけでした。詳細は作りながらの設計です。各部の部品がそろってきたので鏡筒バランスの確認計算をしました。ミラーボックスを本組立する前に高度軸の取り付けボルト穴を加工する必要があり、そ…

副鏡ケージの組み立て

昨年の秋に仮組まで進んでいましたが、今日やっと組み立てまで進みました。リング部材や支柱の塗装も行いたいのですが製作が遅れているのでまずは塗装なしで組み立てました。 スパイダーの羽根は厚さ0.3mmのステンレス板ですが、斜めの光線が反射しそうなの…

主鏡フローティング支持部の組み立て

今日は主鏡の27点フローティング支持部を組み立てました。厚さ5mm、外径Φ24mmのテフロン板の支持部をM3皿ねじで固定しました。緩まないようにねじロックも使いました。 中央の三角板には3箇所の支持ボルトの頭が出っ張るのでこの頭を逃げるためΦ14mmの穴を開…

トラス枠の組み立て

トラス支柱が出来上がったのでトラス枠を組み立ててみました。まだ取り付けていないノブ部品などがありますが、約12.5kgになりました。トラス枠を組み立てた状態でミラーボックスに載せるつもりだったのですが思ったより重い感じです。ミラーボックスに下枠…

トラス支柱の組み立て

今日はもう夏至です。5月29日にトラス支柱の接続部品の記事を書いたのですが、数日前からスパイダーナットの打ち込みを行い今日組み立てることができました。スパイダーナットの打ち込みですがどうしても少し斜めに入ってしまい手こずりました。ひどく斜めに…

主鏡運搬箱と主鏡の組み込み方法

ドブソニアンが小型の場合にはミラーボックスと主鏡を一体で運べばなんの問題もないのですが、大きくなると扱う重さが厳しくなります。18インチドブソニアンの場合には主鏡を含めたミラーボックスの重さが26kgでした。なんとか一人で持ち運べる重さです。24…

卓上ボール盤スイッチの交換修理

卓上ボール盤の電源スイッチですがホームセンターから部品が届いたと連絡があり、昨日スイッチの交換修理ができました。安価なボール盤ですが一台あると垂直に穴あけができありがたいです。スイッチはコイルばねによるシーソータイプのものでプラスチック製…

トラス支柱の接続部品

天頂から水平まで鏡筒が傾いたときの姿勢差による接眼レンズ部の光軸のずれ量がどのくらいまで許容されるかですが、0.1mm以内を目標にしました。実際には主鏡の支持部品やミラーボックスの変形などトラスの他にも多くの要素があります。トラスにかかる副鏡部…

ミラーボックス、主鏡支持枠の仮組み

主鏡支持枠の取り付け部品を作りました。アルミ合金のアングル材(40×40×t4)で長さ70mmです。3角形の主鏡支持枠はM8ボルト3本で木枠に固定します。取り付け穴をΦ8mmまで開けたのですが、Φ9mmの穴にするため昨日Φ9mm径のドリル刃を買ってきました。ボール盤…

グランドボード

ロッカーボックスが載るグランドボード(ground board)はロシアンバーチ材(厚さ18mm)で外径800mmのものを準備していましたが、肉抜きすることにしました。肉抜きなしでは重さが6.1kgあります。テフロン板を120度間隔の周縁3箇所と中央に設ける予定です。…

ロッカーボックス側板、底板の接着

ロッカーボックスの側板と底板の接着作業を行いました。まず側板ですが厚さ18mmのバーチ合板2枚を重ねます。接着剤はタイトボンドⅢを使用しました。この接着剤のが評判が良く初めて使ってみました。合板の貼りあわせも初めてです。ホームセンターで入手でき…

絞り板の工作

トラス枠は副鏡ケージ側の上枠とミラーボックスへ取り付ける下枠を作っていますが、今日は下枠に取り付ける絞り板を作りました。ホームセンターで求めた5.5mm厚、900mm×900mmのシナべニアから728mm×728mmの角板を切り出し中央にΦ620mmの穴を開けました。 簡…

ロッカーボックスの肉抜き

ロッカーボックス(rocker box)は高度軸受けとなる側板(side board)と方位軸を中心に受ける底板(bottom board)から構成されます。底板は800mm×826mm、厚さ18mmのバーチ合板を2枚接着し、側板も厚さ18mmのバーチ合板2枚を重ねます。この他に強度を持たせ…

高度軸の肉抜き加工~続き

今日は肉抜き作業の続きを行いました。 「T」字の上辺部の肉抜きです。肉抜き形状は少しづつ狭くなりますが、大枠の型板に木片を入れることで対応しました。 トリマー作業ではカッターの回転スピードや、切り込み深さによって焦げ付きが生じる場合があるよう…

高度軸の肉抜き加工

昨年の秋までは進めていた24インチ望遠鏡の工作ですが、火星の準大接近に間に合わせることができずに、その後休眠状態でした。工作再開です。高度軸は耳軸とも呼ばれドブソニアンではデザインの個性を表現する重要な部品です。金属で作れば剛性の高い軽いも…

副鏡ケージの仮組

副鏡ケージの仮組をしました。剛性が気になりますが組みあがるとがっしりとしています。副鏡スパイダーの羽根は厚さ0.3mmのステンレス板で張力を掛けて張ってみました。副鏡ホルダーはしっかり固定されました。 7月7日の記事に書いた鏡筒軸回りの剛性が高い…

フォーカサー取り付け部の製作 その1

8月は暑さでほとんど工作ができませんでしたがやっと涼しくなりました。フォーカサー取り付け部の製作を始めました。 長さは360mm、幅は146mmの板構造です。2mm厚のアルミ板を裏側からアングル材(30×30×t2、25×25×t2)で補強しました。フォーカサーの取り…

スパイダーの仮組、副鏡ケージ製作の準備

スパイダーの仮組をしました。張力を掛けていないのでふわふわと振動します。羽根の先端の金物はアルミアングル材(25×25×t4)、アルミ平角棒(幅15、厚さ2mm)から作りました。四箇所の先端金物にはM4ねじ穴2箇所をタップ加工して副鏡ケージからボルトで張…

副鏡支持部

副鏡のスパイダーですが、下図のような配置が考えられます。すばる望遠鏡では赤外線観測の際に副鏡を振動させる必要から鏡筒軸回りの剛性の高い左側に示す配置を採用しているようです。スパイダー羽根をできるだけ薄くするほうが羽根による回折像を目立たな…

トラス部 その1

副鏡部を支えるトラスは8本のパイプでの構成で独立したトラス部として組み立てられるようにしたいと考えています。下部のトラス枠を作っています。4mm厚のアルミアングル材(A6063、40×40×t4)とアルミの平角棒(幅50、厚さ4mm)による部品をM4ねじで組み立…

フローティング支持の三角板

27点フローティング支持の三角板はPlopの解析データから図面を描き、加工会社に依頼しました。3枚の三角板を保持連結するベースの三角板は厚さ8mm,、その上に載る外縁と内縁の三角板は厚さ5mmで全てアルミ合金板(A5052)から削り出して黒アルマイト処理し…

ミラーボックス その1

ミラーボックスをどのような材質で作るかですが、18インチドブソニアンでは18mm厚の合板で外寸、☐540mmの木枠を採用。24インチでは外寸、☐736mmと大型化したので木枠に加えてアルミのアングル材(40×40×t3)で補強します。フローティング支持の3か所の調整…

主鏡支持の検討

David Lewisさんが作られたPlopという解析ソフトが公開されています。各種の支持方法と部品製作に必要な具体的な配置寸法を計算することができありがたいです。 Plop Plopを使用して24インチ主鏡の光軸方向背面からのフローテーション支持を以下の仕様で解析…

大きいドブソニアン作り

これまで18インチドブソニアンを使用してきましたが、もうひとまわり大きなドブソニアンを作りたくなりました。 ・目的 18インチでは主に自宅のベランダから惑星の撮像を行ってきました。気流の影響もありますがより明るく、高コントラスト、高解像の像を見…