星めぐりの道具箱

望遠鏡作り、双眼鏡、惑星撮影など

星の村天文台星まつり

福島県田村市の星の村天文台、星まつり。天文イベント、この2年はコロナウイルスのため中止がほとんどですが、久しぶりで行ってきました。田村市の星まつりは初めてです。天文台は小高い山の上にありました。神奈川から往路は圏央道東北道経由で6時間近く(約330km)かかりました。

向かい側にはあぶくま洞(鍾乳洞)があります。

会場には望遠鏡メーカーや販売店のブースが並んでいます。

きのこ同好会もありました。

非売品の木製の渾天儀、真円に作るのは大変だそうです。

国立天文台渡部潤一先生の講演会がありました。

天文台内の展示室です。

天文台の65cm反射望遠鏡も見たかったのですが、久しぶりに会ったお仲間と語らっている間に公開時間が過ぎてしまいました。次回の楽しみにしておきます。

 

館内には米国のバリンジャー隕石から作ったという「隕星剣」が展示されていました。

 

駐車場には大小望遠鏡が並んでいます。


久しぶりの星野写真撮影。さそり座がよく見えました(伸びた光跡は飛行機)。

帰りはなぜかカーナビが磐越道常磐道経由しか選びません。夜は結構冷えてよく眠られなかったので眠気が襲ってきます。PAで休み休み、磐越道常磐道経由で帰りました。こちらのほうが30kmほど距離が短かったです。星まつりは夏から秋開催が多いですが過ごしやすいこの季節もよいですね。

赤道儀プラットホーム、赤緯微動の追加

ドブソニアン望遠鏡で惑星写真を撮影するには数分程度の動画を撮影し画像処理して一枚の画像を仕上げます。その際に赤緯方向に惑星がずれなければ問題はないのですが、プラットホーム自体の精度、風や軟な家の構造などでどうしても微妙なずれは起こりがちです。この修正のための赤緯微動装置を製作中です。構造としてはドブソニアンのグランドボード底面の南側を上下微動するものです。上下微動のために薄型のジャッキ構造を考えました。接眼部の高さをできるだけ低くしたいのでなるべく薄くしたかったのですが、それでも厚さは40mm近くになりそうです(歯車箱の厚さは25mmですがM8ボルトの頭が数mm出入りします)。

赤道儀プラットホームの南側に載せる構造です。教育歯車製の平歯車(歯数120枚と40枚)を使い減速比は1/3です。厚さ2.5mmのアルミ板を軸受けとして大歯車の中心軸にはM8ねじ穴を設けてある丸ボスを用いました。歯車とアルミ板の間にはテフロン板で作ったワッシャーを挟みました。

 

大歯車のセンターにはM8の六角ボルトを通して歯車が回転するとねじが上下する仕組みです。六角ボルトの頭はグランドボード底面で受けて回転止めを設けます。

裏側にはAmazonで購入した定格12V、5rpmの減速機付きDCモーターを取り付けています。赤道儀プラットホームの厚さ(約14cm)と赤緯微動部の厚さを合わせて接眼部の高さは18cmほど高くなります。

木彫りのマリア像

天文関連ではありませんが、5月8日の新聞に「彫り続けて40年マリア像長崎へ」の記事がありました。彫刻家の親松(おやまつ)英治さんが島原の乱の犠牲者の慰霊のために作られたとのことです。製作しているアトリエで見られるのは今回の公開が最後とあり40年かけて作られた木像を、どうしても見たくなりました。マリア像はまず50cmの像を作りさらに2.5m、6mと拡大してバランスを調整して最終の高さ9.5mの像を製作されています。長崎へ運ぶ前の一般公開は5月14~15日とあり5月15日に見学させていただきました。藤沢市みその台の学園施設の中にアトリエがありました。

緑が濃くとても静かな環境です。

 

マリア像のためにアトリエは屋根が嵩上げされています。

入口には彫像が展示されていました。 

  

大きいので台座と上の部分は分割されて製作されています。像の内側は空洞になっていました。

台座と別にされていても見上げるような高さと大きさです。40年かけて作られたという熱意が実ったのですね。素のままだと焼けて劣化するのでマリア像にはこれから透明の保護塗装を施すそうです。

 

NASAのコーヒーカップ

甥夫婦が米国から帰りヒューストンのNASA見学のお土産にコーヒーカップとコーヒーをいただきました。宇宙旅行も身近になってきそうですが庶民には手が届きそうにありません。おいしいコーヒーをこのカップで飲んで宇宙旅行気分を味わいたいと思います。

月面着陸とスペースシャトルです。NASAのロゴも2種類で左側のロゴが新しいようです。

赤道儀プラットホームの改造、赤経駆動モーター

赤道儀プラットホーム(equatorial platform)と書きましたがポンセマウント(Poncet mount)とも呼ばれます。経緯台方式のドブソニアン望遠鏡で赤道儀として天体の動きを追尾するために用います。フランスのアマチュア天文家Adrien Poncetさんが発明したのですがその後改良が加えられています。2012年の双望会で紹介されたものを見て24インチまで対応できる大型タイプを星見屋さんから購入していました。その後18インチを載せて何回か使ったのですが久しぶりに動かしてみようと思ったらモーターが全く動きません。モーターに直接電池を繋いでも動かないのであきらめました。同じユニットは今も市販されていますが、ヤフオクで入手した一回り大型のDCモーターがあったので改造することにしました。

当初付属していた駆動ユニットです。(SkywatcherのEQ2 Mount用 R.A. Motor Drive と同じもののようです) 

モーター取り付け用のブラケットをアルミアングル材で作り減速比1/40のウォームギアで駆動軸を回す構造にしました。小原歯車のウォームホイール BG0.8-40R1とウォームはSUW0.8-R1を使いました。ウォームホイールにはモーター軸に固定するためM4のタップ穴を追加工しました。

モーターは日本サーボのDCモータ(DME44S6HPA、12V駆動で定格9.2W、回転数3600rpm)でギアヘッドは1/500付きです。速度コントローラーを取り付けてウォームを約4rpmで回すことができました。モーターが大きいためか、少し音が大きいです。

いすゞプラザ見学

先月末にいすゞプラザ(藤沢市)を見学してきました。これまでも訪れたことはあったのですが、今回はアッソ・ディ・フィオーリ(Asso di Fiori)が展示されているので是非見たかったのです。アッソ・ディ・フィオーリは1981年に発売されたピアッツアの試作車です。デザインはイタリアのジョルジェット・ジウジアーロ(Giorgetto Giugiaro)によるものでこのデザインをほぼ踏襲した市販車は発売当時とても斬新なものに感じました。少し丸みがあって直線で構成された美しいデザインは現在でも古さを感じません。いすゞプラザはいすゞ自動車の歴史、技術を展示するミュージアムで5年前に開館しました。レストランや宿泊施設も近くに設けられています。

エントランス入って左側にアッソ・ディ・フィオーリが展示されています。

ピアッツァと似ていますが一回り小型です。

車名のアッソ・ディ・フィオーリとはイタリア語でクラブのエースの意味です。

1853年に江戸幕府により設立された石川島造船所がいすゞのルーツとのことです。その後1916年に自動車製造を計画したところからいすゞ自動車が始まり1929年に純国産のスミダ号を開発したと解説にあります。

エンジンの展示や製造技術の解説、トラックの運転シミュレーターなどがあります。

ミニチュアの車が動き回るジオラマも楽しいです。

開館5周年記念のコースターをいただきました!






 

金属部品の塗装と月面撮影

副鏡ケージとフォーカサー取り付け部などアルミ部品の内面とアルマイトのかかっていない外面を塗装しました。下地処理はジフで簡単に洗った程度ですが密着性が良くなくマスキングテープを剥がすと剥がれてしまうところもあります。塗装は難しい!、塗料としてはソフト99のプラサフで下塗り、銀色としてはその上にニッサン用KL0シルバーM、さらにクリアー塗り重ねが必要とあり、同じソフト99のクリアーを上塗りしましたが艶がでません。調べてみると何回も重ね塗りが必要とのことで半艶状態ですがそれ以上はやめました。スプレー缶塗料は容量の割に空中に飛んでしまう分が多くどんどん減ってしまいます。黒艶消しは神東塗料の黒板用(黒、スプレー缶)と大日本塗料のサンデーペイント(油性艶消し黒)を刷毛塗りにしました。刷毛塗りは塗料に無駄がなくよく伸びてありがたいです。友人からは下塗りには「ミッチャクロン」が良さそうだと聞きましたので次回は試してみたいです。

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昨夜は暖かく気流もけっこう安定していました。

24インチで初めての写真撮影です。スマホを手持ちで接眼レンズに当てて撮りました。

赤道儀プラットホームはまだ取り付けていません。

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接眼レンズ:ニコンNAV-10SW、撮影日時:2022-04-10-22-34(JST